現代はストレス社会と言われており、避けては通れないものです。
そのストレスが蓄積し過ぎるとうつ病に発展するのですが、ストレスと歯周病も関係しています。
私も軽度のうつ病診断を受けたことがありますので、ひとごとではないのですがストレスはうつ病にかぎらずさまざまな病気の引き金になります。
ここではストレスやうつ病がどのように歯周病と関係するのか触れていきます。
[adrotate banner=”3″]
ストレスは歯周病を引き起こす
最初にストレスが歯周病を引き起こす理由について触れていきます。
ストレスに限らず緊張する場面に出くわすと喉が渇くという症状を実感している人は多いのではないでしょうか。
私も緊張場面に出会うと喉が渇きやすくペットボトルのお茶があっという間になくなりますね。
この喉が渇く現象が歯周病と関係してくるのです。
うつ病を語るときに必ず出てくるキーワードに「自律神経のバランスが崩れる」があります。
自律神経は
- 交感神経
- 副交感神経
の2つに区分されておりバランスを取って成り立っています。
ストレスが長期的に続くと交感神経が常に優位になりうつ病へと発展していくのです。
[adrotate banner=”4″]
喉の渇きは唾液の不足から
緊張した場面に出くわすと喉の渇きが異常に出ます。
これの原因は唾液が不足しているからです。
口の中には唾液が常に存在しており、歯周病菌などの殺菌や再石灰化に必要な栄養を歯に供給したりしています。
当サイトでもこの点については何度も紹介していますね。
さらに口内環境の乾燥を防ぐ役割もあります。
しかし、ストレス下に置かれると唾液を出す唾液腺の働きが悪くなり口内が乾燥しやすくなります。
そのため喉の渇きが異常に出てくるのです。
唾液の不足は上記の記事でも紹介している通り、口内の殺菌もできませんし、虫歯によって溶かされた歯の再石灰化も遅れます。
口内菌が好き勝手できる環境ですから、唾液が出ないと歯周病になりやすくなるのです。
[adrotate banner=”5″]
ストレスの喉の渇きは癒えない
話が脱線しますが、喉の渇きは本来体内の水分が不足した時に起こります。
ストレスを抱えた時は飲み物をどれだけ飲んでも喉の渇きは癒えないのではないでしょうか。
これには理由があります。
真夏に屋外で汗をかくと発汗しますから喉が渇きますね。
喉の渇きは水分が体内から出てしまい不足した時に起こるのですが、ストレスの場合は唾液腺の機能異常ですから本当の意味での喉の渇きではありません。
唾液腺の機能が正常に戻らない限り、脳は喉の渇きを訴え続けて水分過多に陥るでしょう。
体内に余分な水分が蓄積してしまいますから利尿作用も働いてトイレに何度も行きたくなります。
ストレスによる悪循環がこのように影響もしてくるのです。
女性の場合はむくみなどの症状を加速させる原因にもなるでしょう。
追記20150621
唾液腺については下記の記事も参考に。
うつ病の治療中の薬も歯周病を加速
これまではストレスについてでしたが、ここからはうつ病治療開始後の話になります。
私も軽度のうつ病経験があるのでどのように治療を進めていくかはだいたいわかります。
といっても軽度ですから治療と言って良いのか微妙なところではありますが。
うつ病になるとかかるのは心療内科かと思います(精神科より行きやすいので)。
治療は薬剤によるものになります。
私は以下の3つの薬を処方されています。
- ジェイゾロフト錠
- スルピリド錠(セルトラリン)
- アルプラゾラム錠
このうち「ジェイゾロフト錠」と「スルピリド錠」には喉の渇きが出る副作用があります。
ジェイゾロフト錠の副作用
吐き気、口の渇き、ふるえ、立ちくらみ、肝機能障害、不整脈、便秘、空腹感による食欲増進に加え、プロラクチン値上昇などが挙げられる。
出典:スルピリド – Wikipedia
スルピリド錠(セルトラリン)の副作用
胃腸障害(悪心、下痢など)、傾眠、頭痛、口渇、浮動性めまい、振戦などがある。また患者の0.5%に躁病や軽躁病を誘発することがありうる。
出典:セルトラリン – Wikipedia
口の渇き(口渇)が確認できるかと思います。
私の場合は軽度のうつ病なので処方量が微量です。
そのため喉の渇きを実感することはありませんでしたが、通常の量を飲んでいる人は喉の渇きを訴えていますネ。
抗うつ薬の口の渇きについて
今、ジェイゾロフトを飲み初めて1週間経ちましたが口の渇きが酷いです。この副作用は飲み続けるうちになくなってくるのでしょうか?
出典:>抗うつ薬の口の渇きについて今、ジェイゾロフトを飲み初めて1週間経ちま… – Yahoo!知恵袋
ストレスのところでも紹介していますが、喉の渇きは唾液が不足していることによるものです。
投薬治療においては唾液の分泌が困難になり歯周病菌の活躍しやすい環境になるのです。
うつ病の治療を開始したあとはストレスからはある程度開放されると思いますが、薬剤の副作用による唾液分泌の低下が歯周病につながる可能性もあることを知っておく必要はありますね。
うつ病の治療開始後は薬の副作用に注意
今回はストレスやうつ病と歯周病の関係について紹介していきました。
緊張場面に出くわすと喉の渇きを感じることが多いと思います。
これはストレスによって唾液腺の機能が低下して口内が乾燥して、脳が水分不足と勘違いをして喉の渇きを発生させるものです。
そのため唾液が正常に分泌されるようにならない限り喉の渇きが続くことになになります。
唾液には殺菌作用や再石灰化を促進させるなど重要な役割があります。
分泌量が減ることでこれらの作用が低下しますから歯周病菌などの絶好の環境になるのです。
また、うつ病の治療をしている人も薬剤の副作用に注意です。
薬剤による喉の渇きは脱水症状などの水分不足と違いますから継続的に喉が渇くことになるでしょう。
唾液が分泌していれば乾燥から口内を守りますが、それが正常にできなくなります。
薬剤に依存しない方向へ
現代社会はストレス社会ですから、ストレスから逃れることはできないでしょう。
だからといって薬剤に依存しすぎるのはよくありません。
喉の渇きが出て唾液が出にくくなるので口内環境を悪化させる原因のひとつにもなります。
歯周病対策ということもありますが、症状が軽くなってきたら使用量を減らす努力も必要だと思います。
私は軽度だったので気休めの量しか出ていません。
ジェイゾロフト錠は1日朝夕2錠ですが、スルピリド錠とアルプラゾラム錠は1日朝夕0.5錠で1回分が0.25錠です。
このように薬剤は減らすことができますので、担当の先生と相談しながら調節することも必要でしょうね。
[adrotate banner=”6″]