芸能人をはじめとして有名人のガンに関するニュースが本当に多く見られます。
生命を脅かすガンですが、歯磨きでガンリスクが3割減らせるそうです。
当サイトを閲覧している方から教えていただきました。
歯周病は全身疾患を引き起こす可能性があることはすでに紹介済みです。
舌ガンのようなものもありますから、歯磨きでガン予防ができるかもしれません。
とはいえ、どんなガンでも防げるということはないでしょう。
歯磨きとガンがどのように関係してくるのかが不透明だたので調べてみることに。
若干古いですが2009年に愛知県がんセンター研究所(名古屋市)がそのような発表をしたそうなので紹介したいと思います。
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まったく磨かない人は1回の人より1.8倍ガンになりやすい
日本の死因で高い位置を占めているガン。
芸能人など有名人の訃報を見ると死因の大半はガンです。
国民病になりつつあるので最近はガン保険の種類も増えてきており入りやすくなっているように思えますね。
それだけ将来のリスクが高いということも言えるのではないでしょうか。
そんなガン予防を歯磨きでできるという発表が2009年にされたようです。
1日2回以上歯を磨く人が口の中や食道のがんになる危険性は、1回の人より3割低いとの研究結果を、愛知県がんセンター研究所(名古屋市)がまとめた。全く磨かない人の危険性は、1回の人の1・8倍だった。
(中略)
解析した結果、2回以上磨く人は1回の人に比べ、がんになる危険性が約29%低く、全く磨かない人の危険性は2回以上磨く人の2・5倍だった。喫煙や飲酒をする人だけの解析でも同様の結果で、歯磨き習慣がないことが、ほかの危険因子と関係なく、独立したがんの危険因子であることを強く示すものだという。
出典:歯磨きでがんリスク3割減 1日2回以上が効果的-2009/09/27 15:45 【共同通信】
日常的に行っている歯磨きがガンリスクを下げているというのは驚きですよね?
歯磨きを1日2回以上するとガンリスクが3割も減るとのこと。
1日の歯磨きの回数が多いほど予防になるそうです。
逆にまったく磨かない人は1回の人より1.8倍ガンになりやすいそうです。
この記事を見ているあなたは歯を気にしていると思いますので毎日歯磨きをしているでしょう。
少なくともあなたは磨かない人よりもガンの発症率が低いといえます。
今の調子で毎日歯を磨き続けるようにしましょう!
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どのガンを防ぐことができる?
歯磨きでガン予防ができると言われてもあなたはなかなか実感がわかなかったかもしれません。
私は歯周病についてある程度知識がありますので想像することはできましたが。
歯磨きをすることでどのガンを防ぐことができるのか。
共同通信の記事を見てみると次のようにあります。
同研究所疫学予防部の松尾恵太郎室長は「口やのどには発がん物質とされるアセトアルデヒドを作る細菌がいる。歯磨きで細菌や発がん物質が洗い流されるので、少なくとも朝と夜に磨けば、がん予防に役立つ」と話している。
出典:歯磨きでがんリスク3割減 1日2回以上が効果的-2009/09/27 15:45 【共同通信】
重要そうなところを抜粋しました。
共同通信の記事を見ると「口やのどには発がん物質とされるアセトアルデヒドを作る細菌がいる。」とありますから口の中や喉のガン予防に効果を発揮しそうです。
口の中にできるガンとはどのようなものがあるか?
これについては最初にも触れまいしたが舌ガンです。
あまり知られていないと思いますが、舌にもガン細胞ができます。
石原プロモーション(石原軍団)設立者で俳優の石原裕次郎さんも舌ガンを患ったことがあるようです。
喉にできるガンといえば咽頭ガンですね。
シャ乱Qのつんくさんが咽頭ガンで声帯を摘出したというショッキングなニュースが出たのは記憶に新しいかと思います。
また、食道ガンのリスクも高まるそうです。
口から胃にかけてすべての部位にリスクが高まることになります。
これらのガンは口に近い位置で発生するガンですから歯磨きと直結しているのですね。
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舌ガンや咽頭ガンを引き起こすのは歯周病?
はっきりとしたことは不明なのですが、舌ガン・咽頭ガン・食道ガンを引き起こす原因は歯周病にあるのではないかという説があります。
舌ガン・咽頭ガン・食道ガンは飲酒をする人ほどリスクが高いそうです。
というのもアルコールは分解する過程でアセトアルデヒドという毒素を作り出します。
アセトアルデヒドは二日酔いの原因とも言われ、正常に分解できないと体内で悪さをする物質なのです。
「休肝日」という言葉がありますよね?
アルコールの分解は肝臓にいる脱水素酵素によって行われます。
この脱水素酵素と同じような働きをする細菌が口腔環境に存在している可能性があるのです。
脱水素酵素は
アルコール→アセトアルデヒド→酢酸→炭酸ガス・水
と分解していきます。
酢酸は「お酢」のことで体には無害なものです。
肝臓ではアセトアルデヒドから酢酸に作り変える働きもあり解毒されていくのですが、口腔環境にはアセトアルデヒドを分解する細菌はいないようです。
(詳しくは厚生労働省のサイトで紹介されています)
歯磨きをしないとアセトアルデヒドが蓄積していきガンを誘発するとのことでした。
舌ガンはもちろんですが、口の中は絶え間なく唾液が出て食道を通り胃に入ります。
この過程で喉や食道もアセトアルデヒドに晒されるのでガンを誘発しやすいということです。
歯周病の真菌カンジダが関係している
アセトアルデヒドがガンを誘発している可能性があることがわりました。
それでは何がアルコールをアセトアルデヒドに変換しているのかという疑問が出てきますね。
これについては第18回大阪歯科保健大会の資料を見ると次のような記述がありました。
口腔細菌にアルコールを与えた場合のアセトアルデヒドの生産量を調べた研究で、S.salvariusは130μMのアセトアルデヒドを産生し、カンジダ菌による研究ではC.albicansは200μMを超えるアセトアルデヒドを産生しました。
出典:カンジダ菌・真菌によるアセトアルデヒド産生
当サイトでは歯周病の原因として紹介しているカンジダ菌がアルコールからアセトアルデヒドを産生しているのではないかと明記されています。
私もかつてそうでしたが、口腔環境にカンジダ菌がいました。
歯周病である人はカンジダ菌が口腔環境に多くいる可能性が高いです。
そのような人が歯磨きもしっかりせず飲酒を繰り返せばどうなるか。
想像がつきますよね。
歯周病予防には歯磨きは欠かせません。
つまり、ガン予防は最終的に歯周病予防に直結してくるということです。
ガン予防も歯周病改善から
今回は歯磨きがガン予防になるという話題を取り上げました。
いかがでしたでしょうか。
あまり有名ではないですが、舌ガンというものがあり口腔環境にできるガンも存在します。
また、口に近い位置にできる咽頭ガンや食道ガンもあります。
これらを防ぐには歯磨きは有効であると言えるのではないでしょうか。
舌ガン・咽頭ガン・食道ガンは飲酒をする人ほど発生しやすいと言われています。
その理由として考えられるのが歯周病の原因のひとつであるカンジダ菌です。
カンジダ菌はアルコールからアセトアルデヒドを産生しガンを誘発するとされています。
歯周病の疑いのある人はカンジダ菌も多くいると考えられるのでリスクは高まるでしょう。
まったく歯を磨かない人は1回の人より1.8倍ガンになりやすいと言えるのです。
あなたもこの事実を知ったら歯磨きをしっかりするようになるかもしれませんし、ガン予防に限らず歯周病のように歯が抜けてしまうリスクも避けられるでしょう。
たかが歯磨きと侮るなかれ。
将来に向けて今からでも自己投資をしていきたいですね。
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