歯槽膿漏改善に効く歯磨き粉はない!【予防・緩和まで】

歯周病対策グッズ

歯ブラシ 歯磨き粉

歯周病の一部となっている歯槽膿漏改善に効く歯磨き粉はあるのか?

 

いそがしい社会人ならなかなか時間がつくれません。
歯医者に通うのも大変かと思います。
そのため歯槽膿漏も自分で治すことができればそうしたいですよね?

 

しかし、残念ながら歯槽膿漏改善に効く歯磨き粉はありません。
歯磨き粉にも第三類医薬品があり歯槽膿漏に効きそうですが、これらは症状の緩和に過ぎず改善には至らないでしょう。
あくまで予防や緩和までです。

 

今回は歯槽膿漏と歯磨き粉をテーマに記事にしていきます。

[adrotate banner=”3″]

歯磨き粉は歯槽膿漏の予防

最初にも紹介しましたが、歯磨き粉でできるのは歯槽膿漏の予防や症状の緩和までです。
あとでも紹介しますが歯槽膿漏は歯周病の末期症状ですから歯磨き粉でなんとかできる段階を超えています。

 

なかには歯槽膿漏という言葉をパッケージに使っている歯磨き粉もありますよね?

アセス

現在、試しに使っているサトウ製薬のアセスという歯磨き粉もそうです。
こちらは歯磨き粉では珍しい第三類医薬品であり医薬品になります。
ですから、歯槽膿漏にも効果を発揮しそうなのですが…

アセス

できるのは緩和までです。
緩和ですから症状の進行を遅らせることはできても改善することはないでしょう。

 

市販されている歯磨き粉で「歯周病に効く」とか「歯槽膿漏に効く」と言われているものは、あくまで予防であって改善の効果はほとんど期待できません。
日本には歯医者がコンビニと同じくらい多いと言われています。
もし歯磨き粉で歯周病や歯槽膿漏を完全に防ぐことができたら、歯医者の経営は成り立ちませんからね。

それに歯周病の治療にはペリオバスターという歯医者でしか購入できない歯磨き剤を活用します。
効果が強いから歯医者でしか扱えないのであって、市販品のように薬事法にかからないよう効果を抑えている歯磨き粉で十分なはずがありません。

 

しかし、改善しなくても緩和することができれば効くといえます。
パッケージに「歯槽膿漏に効く」という表現があれば改善ではなく緩和と捉えるのが正しいでしょう。

[adrotate banner=”4″]

歯槽膿漏は骨が溶けた状態

なぜ歯磨き粉は歯槽膿漏の緩和にしか役立たないのか?
ここで歯槽膿漏等はどんなものか確認しておきましょう。
そうすれば理由がわかると思います。

 

最近は歯周病という言葉を耳にする機会が多くなりましたが、一昔は歯槽膿漏という言葉が主流でした。
歯周病を大きく分けると

  1. 歯肉炎(第一段階)
  2. 歯周炎(第二段階)
  3. 歯槽膿漏(第三段階)

の三段階に分けることができます。
歯槽膿漏は最終形態で末期症状になのです。

歯槽膿漏については上記の記事で触れています。

 

日本では「虫歯になったら歯医者へ行く」が一般的ですよね?
歯槽膿漏も同じで歯がグラグラするまで放置してやっと歯医者へ行くのです。

 

当然ながら歯槽膿漏で歯がグラグラになった状態は手遅れ。
歯を抜く選択を迫られるでしょう。

 

そうならないためには歯槽膿漏の前の段階から予防をしていかなくてはいけません。
おそらく予防を定着させるため歯周病という言葉が一般的に使われるようになったのではないかと考えています。

WS000032出典:ウィキペディア>エナメル質

歯周病の初期段階である歯肉炎から歯槽膿漏までどのように進行していくか?
歯槽膿漏は歯を支える骨である歯槽骨(6番)が、歯周の炎症によって溶け(吸収)て支える力を失った状態になっていきます。

歯周病

このような状態になるとお考えください。
歯槽骨は歯を支える土台ですからここが脆くなれば普通に食べ物を噛むだけで歯が折れたり抜けたりしてしまうのです。

シャープペンシル

シャープペンシルの芯を出し過ぎると簡単に折れますよね?
これと同じ原理です。

 

歯槽膿漏は溶けている状態になります。
歯を支える歯茎も一度溶けてしまうと元通りには戻りません。

 

つまり、歯槽膿漏に効く歯磨き粉があるならば、溶けた歯茎を再生させる歯磨き粉となります。
そんな歯磨き粉は世界中を探しても見つかることはないでしょう。

 

土台となる歯槽骨に悪影響を与えるのは歯周病菌などの細菌です。
進行を食い止めるには細菌などの原因を取り除くことにあります。

 

細菌などを取り除くことしかできませんから、歯槽膿漏に効く歯磨き粉は予防や緩和だけであり改善は見込めないのです。
ただし、歯槽膿漏は歯がグラグラする前段階の膿が出るだけの場合もあります。

 

このような場合はまったく無意味とはならないでしょう。
その場合でも効果の程度は希薄かと思いますが。

[adrotate banner=”5″]

歯槽膿漏になったら歯磨き粉で対処できない

歯槽膿漏と歯磨き粉をテーマにしてきました。
歯槽膿漏は歯周病の最終形態であり末期状態です。
歯茎から膿が出るようになり歯がグラグラ揺れるようになっています。

積み木

この状態になると歯周病の原因菌などが奥深くまで進行し、歯を支える骨である歯槽骨が溶けてしまっています。
骨が溶けた状態ですから、歯磨き粉でどうにかなるレベルを完全に超えているのです。

 

歯槽骨が溶けて抜かないといけない状況は避けられたとしても、歯周病治療にはペリオバスターのような歯医者でしか入手できない歯磨き剤を活用することもあります。
歯医者でしか入手できないということは処方箋と同等ですから非常に効果は高いです。
市販品の歯磨き粉とは比べ物になりません。

 

歯槽膿漏の状態まで達していて、市販の歯磨き粉でなんとかなることはないと想像できると思います。
歯磨き粉は歯周病治療を終えて再発予防したい人や、歯周病に感染している疑いがない人が予防目的で使うものです。
歯槽膿漏の疑いがあるのであれば、歯が抜ける手遅れ状態になる前に歯医者で診てもらうことが一番です。

[adrotate banner=”6″]

タイトルとURLをコピーしました