歯肉炎の治し方について紹介していこうと思います。
私は歯周病治療を受けており、歯周病には再感染していないと考えていますが、疲れているときなどは歯肉炎になりやすいです。
口内には細菌が無数存在しており免疫力低下などが原因で炎症が起こることがあります。
歯肉炎程度であれば大事ではなく、しっかりと自宅で対処をすれば歯医者に行く必要はないでしょう。
歯肉炎に有効と考えられるスクラビング法という歯磨き法を含めて歯肉炎の治し方について紹介します。
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歯肉炎は自宅でも対処できる
歯肉炎とはどんなものか?
それについては下記の記事でも触れていますので参考にしてみてください。
歯肉炎は歯周病の一部です。
歯周病は細菌などが原因となり歯茎が炎症して最終的には歯を支える骨が溶けてしまい折れたり抜けてしまったりするものになります。
これらも歯肉炎が徐々に歯茎内部へ進行していくことからはじまります。
口腔環境には数えきれないほどの細菌が存在していると言われており、歯の汚れとして知られている歯垢(プラーク)には何億もの細菌がいると言われているのです。
プラークとは、食べものの残りカスが歯の表面につき細菌が繁殖したもので、白くねばねばしています。食後8時間程度でプラークができるといわれ、プラーク1mgのなかには、およそ300種類1億個ものの細菌が存在しています。
出典:プラーク / 歯垢 | e-ヘルスネット 情報提供
歯垢(プラーク)は歯磨きなどの対処をしなければどんどん蓄積されていき、歯石へと変化していきます。
ここから見ても常に口内には細菌が存在していることがわかるのではないでしょうか。
歯肉炎は歯周病の前段階もしくは初期段階と言えます。
この段階であれば歯医者に通わなくても自宅でも対処可能です。
軽度の風邪と同じと考えてください。
体を守る免疫力が低下して一時的に炎症を起こしているようなものですからね。
本当は歯肉炎になったことをきっかけに歯医者で本当に歯周病でないかを診てもらうのが一番ですが、貴重な休日を使って通うのも大変かと思いますので、歯肉炎であると判断できれば自宅でしっかりと対処するだけで軽減できるかと思います。
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歯肉炎の治し方
歯肉炎になったらどう対処するのが良いのか?
それは口腔環境を清潔にすることに限ると考えています。
病気になったらとりあえず病因へ行って処方箋を出してもらうのが良いのですが、歯肉炎に対しては自宅での対処でも十分可能です。
口腔環境を清潔にする方法は歯磨きが中心となります。
歯肉炎で歯茎が痛いのに歯磨きは苦痛でしか無いですよね?
しかし、歯磨きをしなければさらに悪化していく一方ですからやらざるを得ません。
あとで紹介するスクラビング法は歯茎に負担をかけない歯磨き法ですから参考にしてみてください。
スクラビング法の紹介をする前にご自身が本当に歯肉炎なのかを確認する必要があります。
上記の記事で歯周病における歯肉炎の位置関係を紹介しています。
慢性的に歯茎が炎症しているという状態でなく、一時的な炎症であると判断できれば歯肉炎の可能性が高いですから予防策を取れば悪化することはないでしょう。
逆に慢性的に歯肉炎が起こっている場合は歯周病菌などが多く治療を必要とするかもしれません。
ある程度歯周病が進んで歯周炎などの段階に入っていると歯磨きだけでは対処できなくなっています。
その場合は歯磨き法を変えるだけではなく治療を受けたほうが懸命です。
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スクラビング法
歯肉炎になった場合の歯磨き方法を簡単ですが紹介します。
私が指導を受けた歯磨き法はスクラビング法と呼ばれるものでした。
どこの歯医者でも同じように教育しているみたいなので、Youtubeにあった動画を紹介させていただきたいと思います。
動画は7分程度なのですべて見てもらった方が、よりわかりやすいのですが簡単にまとめると
- ペングリップで持つ
- 歯ブラシを持つときの強さは爪が白くならない程度
- 歯ブラシの3分の1先端部分だけで磨く
- 1本ずつ磨く(10ストローク)
という4つのポイントを意識して行う歯磨き法です。
歯磨き指導を受けたことがない人は歯ブラシを握るようにして使っている傾向にあるのではないでしょうか。
この持ち方は歯ブラシに力が入るので汚れがしっかりと落ちそうなイメージですが、歯茎を傷つけやす磨き方でもあります。
特に歯肉炎の人は歯茎を傷つけてバイキンが侵入して起こることもあるので磨き方を改める必要はあるでしょう。
持ち方はペングリップと呼ばれる鉛筆や箸を持つような感覚の持ち方になります。
このように持つと歯ブラシをより細かく動かすことができ歯磨きも丁寧になるでしょう。
ペングリップで持つときは力の入れ過ぎに注意が必要です。
ペングリップをすると人差し指を歯ブラシの上に添えますが、このときに爪が白く見えるまで力をいれてはいけません。
スクラビング法では歯ブラシの先端3分の1を使い磨きます。
この磨き方の特徴は1本ずつ丁寧に磨くことです。
面で磨くのではなく点で磨くイメージでしょうか。
奥歯の大きさが歯ブラシ先端の3分の1とほぼ同じであり、ここをしっかりと歯に当てると磨いている面の全体をブラッシングできます。
私はこのように超コンパクトヘッドと呼ばれるタイプの歯ブラシを使っています。
スクラビング法は狭い範囲を活用して磨くので、このようにコンパクトヘッドタイプは使い勝手が良いのです。
ついでに言うと私は歯並びが悪いので超コンパクトヘッドを使うよう推奨されました。
歯肉炎の治し方は自宅のケアで十分
歯肉炎なら自宅での歯磨き法を工夫するだけで対処できる場合があります。
歯肉炎は歯周病の中でも軽度の状態であり、一時的に細菌が強くなって炎症を起こしているだけかもしれません。
口内の細菌を除去してバランスを整えるだけで改善に向かうこともあるでしょう。
私も歯肉炎になることはありますが、歯磨きをすると翌日には良くなっていることが多いです。
たまに何日も続くことがありますが、これは体調不良のような場合に限りますね。
歯磨きをしっかりして免疫力を高めておけば自然治癒します。
理想は歯医者で検査してもらうことが良いですが、歯肉炎で歯医者に行くのも気が引けると思います。
実際に私は3ヶ月に1回の定期健診以外で歯医者には行きませんからね。
歯肉炎程度であれば自宅での上で紹介したスクラビング法などのケアで十分対処可能です。
歯肉炎で歯茎が腫れて痛い場合は歯磨きは苦痛です。
そのような人は動物などの毛から作られた天然毛の歯ブラシを検討しても良いかもしれません。
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