サプリメントなどを見るとラクトフェリン配合とか、ラクトフェリンそのもののサプリメントなどあります。
最近注目されているもののひとつですね。
このラクトフェリンは歯周病対策になることも期待できます。
今回はラクトフェリンと歯周病について取り上げたいと思います。
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ラクトフェリンはどんなものか?
漠然とラクトフェリンは健康によいと言われていても、何が良いのかわからないと手を出しにくいですよね?
私も名前は知っていましたが、どのような効果効能が期待できるのかわかりませんでした。
ということで最初にラクトフェリンとはどんなものか触れておきます。
ラクトフェリンはタンパク質の一種のようです。
乳製品を展開する森永乳業には下記のように説明があります。
ラクトフェリンは乳以外にも、涙や唾液、血液などに存在する感染防御機能をもったタンパク質です
ラクトフェリンは母乳や哺乳動物の乳に含まれており、鉄と結合する、さまざまな機能をもったタンパク質です。母乳以外にも涙、唾液、鼻汁、胆汁、羊水など、体のほとんどの外分泌液中に含まれ、血液中にも存在しています。
ラクトフェリンは母乳、特に初乳中に多く含まれ、生まれたばかりの乳児をさまざまな感染症から守っているものと考えられています。
出典:ラクトフェリンとは?ラクトフェリンの働き – ラクトフェリンと森永乳業の研究
決して特殊なものではなく、人間であれば誰でも保有しているもので自然治癒力などに作用するもののようです。
唾液にも含まれていることから歯周病に対して効果があると言われる理由は想像できるかと思います。
唾液の役割は下記の記事も参考に。
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ラクトフェリンはカンジダ菌に対して有効
歯周病の研究は海外では医学の父と言われるヒポクラテスの時代からあったとされています。
ヒポクラテスは歯周病の原因は歯石にあるとも言っていたそうですね。
しかし、日本人の寿命は50歳前後であったため歯周病によって歯が抜け始めることには天珠を全うしていました。
戦後の復興期とともに寿命は伸び始めてようやく歯周病が注目されるようになったのですね。
そのため日本では歯周病に対する研究が進んでおらず長らくヒポクラテスがいう歯石が原因とされてきました。
これが徐々に他の原因にも言及されるようになり
3つの説がとなえられています。
歯周病菌にも細菌と真菌があり、厄介なのは真菌の方です。
お風呂場のカビは頑固ですよね?
このカビ菌が口内で感染して起こることも原因のひとつになっています。
ラクトフェリンが歯周病に有効と言われるのは細菌に対して有効であるだけでなくカンジダ菌にも有効と言われているからです。
カンジダ菌には私も使っていたペリオバスターのヒノキチオールの強い殺菌力が有効と紹介してきました。
それに加えてラクトフェリンも有効であるようです。
こちらのPDF資料にはマウスを使った実験でラクトフェリンが歯周病の原因ともなるカンジダ菌に有効であることが確認されています。
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ラクトフェリンは胃で消化されるとラクトフェリシンへ
ラクトフェリンが歯周病に良いと言われる理由は唾液に含まれており、殺菌能力を発揮するからです。
殺菌能力については最初の森永乳業の説明にもありますし、マウスを使った口腔カンジダ菌に対する有効性からもわかるかと思います。
唾液から出るということは、ラクトフェリンを摂取したら体内吸収されないといけません。
体内に吸収される前に胃を通過するのですが、この段階で殺菌力がより強いラクトフェリシンに変化するとされています。
口から摂取したラクトフェリンが胃の消化酵素であるペプシンで分解されると、もとのラクトフェリンよりも強い抗菌性のあるペプチド「ラクトフェリシンR」になります。ラクトフェリシンRは病原性大腸菌O157や胃炎の原因菌であるピロリ菌に対して殺菌活性を示します。
出典:ラクトフェリンの代謝と作用のメカニズム – ラクトフェリンと森永乳業の研究
※ラクトフェリシンは森永乳業の登録商標
あの猛威を振るった病原性大腸菌O157や胃に棲みつくピロリ菌すら殺菌する能力があるそうです。
非常に強い殺菌性があるとこがわかりますね。
ラクトフェリシンは森永乳業の登録商標なので唾液にラクトフェリシンが含まれているという話はみかけませんでしたが、殺菌力以外は同じものですから唾液に含まれている可能性はあるでしょう。
ラクトフェリンの摂取は体内で強力化して唾液として戻ってくるのです。
ラクトフェリンは歯周病に有効
今回はラクトフェリンと歯周病について紹介してきました。
ラクトフェリンはタンパク質で自然治癒力などに作用するものです。
特殊なものではなく人間であれば誰でも備え持っているものと考えてよいでしょう。
本文では触れませんでしたが、老化とともに減少する傾向にあるので摂取は必要なようですね。
ラクトフェリンが歯周病に良いと言われるのは唾液に含まれているからです。
唾液には殺菌力がありますから、ラクトフェリンは唾液の殺菌力として働くでしょう。
歯周病の原因では厄介な存在である真菌のカンジダ菌にも有効とされています。
さらに、体内に入ると胃で消化されてラクトフェリシンという殺菌力が強化されたものに変化します。
歯周病予防はブラッシングによるプラーク除去も大切ですが、唾液の殺菌力も高めておく必要があります。
ラクトフェリンは唾液の殺菌成分のひとつですから、減らさないように注意しておく必要はあるかもしれません。
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