スケーリングとルートプレーニングの違い【保険適用?】

歯周病の豆知識

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歯周病の治療を開始すると最初に歯石除去があります。
これはスケーリングと言ってスケーラーという器具を使って歯にこびり付いた歯石を除去するものになります。

 

私も初診日はこれを行いました。
これと同じく歯石除去としてルートプレーニングがあります。

 

どちらも私はやってきたことなので、この違いを紹介したいと思います。

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スケーリングとは

スケーリングとは最初に紹介したいようにスケーラーをつかって歯石を除去していくことになります。
当サイトでは何度か紹介しているのですが、私は3ヶ月に1回の頻度で歯医者に通ってスケーリングをしています。

スケーリングは主に定期健診で行われるものですね。
私の通っている歯医者で使われているスケーラーは超音波式のもので水が同時に出るタイプのようです。

 

 

水が出るタイプだと塩水を使っているところもあるようですが、私のところはおそらく普通の水道水かと思います。
こちらは超音波によって広い範囲を短時間で歯石除去できるため広く使われているようです。

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ルートプレーニングとは

スケーリングに対して同じく歯石除去をする治療にルートプレーニングがあります。
ルートプレーニングは歯茎の内部に入り込んだ歯石を除去するために使われます。

 

使う器具はキュレットと呼ばれるもので、手用スケーラーの一種です。
私の治療手順は初診日に超音波スケーラーによる歯石除去を行い、そのあとにルートプレーニングを実施していきました。

歯周病

こちらが初診日に告げられた歯茎の状態です。
ルートプレーニングは歯周ポケットの深さが4mm以上ある場合に実施されます。

 

画像を見ての通りすべての歯が4~5mmの数値を示しているのですべて対象でした。
こちらは歯を1本1本丁寧に掃除していきます。
そのためスケーリングに比べて時間がかかります。

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歯が抜けるような感覚

スケーリングとルートプレーニングの違いはここまで紹介してきたような違いなのですが、それだけでは物足りないと思いますので私の体験談を話します。
歯周病の人は確実に時間をかけてルートプレーニングを実施していくことになるでしょう。
多くの人はルートプレーニングの方に興味があると思いますので、そちらの話題を中心にしていこうかと思います。

 

先にも紹介したようにルートプレーニングはキュレットというスケーラーの一種を使って歯石を除去していきます。
こちらは超音波のスケーラーと違い水が出ませんので口の中がものすごく乾燥します。
だんだん辛くなってきますね。

 

さらに歯石の付着状況にもよりますが、私の場合は歯が抜けるのではないかというほどグイグイ引っ張られました。
それくらいしないと歯石が取れないようです。

 

骨伝導という言葉がありますよね?
グイグイ歯石を除去していくのですから、こすれる音がするのですが歯は骨でありしっかりと骨伝導が起こります。

 

頭のなかに本来聞こえないガリガリという音が響きます。
歯医者が嫌いな人はこの音がダメなのかなと思いますね。
ちなみに親知らずを抜歯したときは更に強烈な「ミシミシ」という音がしていました。

 

保険適用にはルールがあるらしい

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スケーリングやルートプレーニングは保険適用であるかについても触れておきます。
こちらは歯医者によってまちまちのようです。

 

私は歯周病ということで治療中は保険適用でした。
そのためスケーリングもルートプレーニングも保険適用でしたね。

 

私は歯周病の他に虫歯の治療も同時にやったのでそちらもあるかもしれませんが。
治療中はこのように保険適用なのですが、現在行っている定期検診は適用外となっていました。
※詳細は後述

 

保険診療の一覧を見ても無いので自由診療の扱いになっているみたいです。
スケーリングもルートプレーニングもどのような目的で受けたのか重要のようです。

 

このあたりは西洋医学と東洋医学の考え方もあるのかなと見ています。
西洋医学は病気になって治療をするものです。
そのため予防の概念はなく病気になってはじめて機能します。

 

一方東洋医学では病気になる前の段階で原因を潰すように動きますので予防の概念があります。
日本では西洋医学の影響を強く受けているため保険制度もそのようになっているのでしょう。
医療保険の負担を減らす意味もあると思いますが。

 

追記20150715

保険の履歴を見たところ定期健診もしっかり含まれていました。
どうやら保険適用されていたようです。
失礼しました。

 

ただし、1回の費用が3000円くらいかかっています。
保険適用だと1000円ほどと言われているので本当に適用されているのか疑問はあります。

 

8380円が保険として使われたようなので全額負担だと12000円くらいです。
スケーリングが保険適用外だと3000~10000円と言われているので上限いっぱいのように見えますね。
ここから先は経営どうこうの内容になりそうなのでこれくらいにします。

 

ルートプレーニングには固有のルール

これについては聞いただけなのでなんともいえないのですが、ルートプレーニングの治療は保険適用の関係で1日8本までしかできないと言われました。
当時は特に気にしなかったのですが、今思えばもっとしっかりと聞いておけばよかったと後悔していますね。

 

医療法人仁愛会歯科のサイトにそれらしい情報がありました。

ルートプレーニングは歯石の付き方にもよりますが、基本的には数回にわけて行います。
一度にお口の中全てをルートプレーニングすることは保険のルール上認められていません。
また一度にあまり多くの歯をルートプレーニングすると、出血が多くなり、全身に歯周病菌が回ってしまう「菌血症」のリスクが高くなる事など考慮して、回数は患者さんごとに判断して行います。
出典:歯肉縁下の歯石除去(歯根部)|仁愛会歯科|学芸大学/自由ヶ丘/日吉/綱島/武蔵小杉の歯医者

具体的なことは書かれていませんが1日で全て終わらせることはないようです。
ここは私が1日8本までと説明された内容と同じになります。

こちらの記事でも紹介していますが4つのブロックに分けて4回の治療を行いました。
定期健診ではおそらくルートプレーニングを実施することは希望しない限りないと思います。

 

必要と判断されれば歯周病治療に切り替わり保険適用となるでしょう。
ルートプレーニングに関しては保険適用と言っても良いと思います。
この辺りは歯医者によってまちまちのようですが。

 

スケーリングとルートプレーニングの違いは歯石除去の場所

ハンマー

スケーリングとルートプレーニングの違いを紹介してきました。
スケーリングは定期健診などで実施する歯の表面についた歯石の除去を行うものです。

 

多くの場合は超音波式のものを採用しており音波と水で除去していきます。
歯周病の場合は歯茎の奥深くにも歯石が蓄積しているので超音波スケーラーでは除去できないためキュレットという器具を歯周ポケットにいれて落とします。
このように段階を踏んで歯石除去をしていくのです。

 

歯石が付着していることが確認できればスケーリングは行います。
それでも落としきれない場合はルートプレーニングをしていくことになるでしょう。
歯周ポケットの深さによってルートプレーニングが追加されるといえます。

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