歯周病治療のフラップ手術と歯周ポケット掻爬術の違い

歯周病の豆知識

スケーラー

歯周病治療にはフラップ手術歯周ポケット掻爬術というものがあります。
私は幸いな事にフラップ手術と歯周ポケット掻爬術を受ける必要がありませんでした。

 

歯周炎を長期間放置すると組織が壊死してしまい切除しないといけなくなる場合があります。
そのため歯周病治療は早めに受けたほうが良いと言われるのです。

 

普段から歯周病に気をつけていればこのような手術を受ける必要はありません。
ここではフラップ手術・歯周ポケット掻爬術について触れていきます。
またどちらも歯茎を除去する施術ですが違いはどこにあるのかも触れます。

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フラップ手術とは

私はフラップ手術を受けていないのでどのような手術かを実体験から話すことができませんが、著書などから得た情報を元に記事にしていきたいと思います。
フラップ手術は「歯肉剥離掻爬手術」の別名です。

 

掻爬とは組織を掻きだすことを意味します。
単に掻爬と言うと「子宮内掻爬術」を指すようで、歯周病の治療としての掻爬はあまり知名度が低いようです。

歯医者

このことからも歯周病に対する備えをしていない人が多いのかなと感じますね。
歯周病患者はギネス級に多いので知名度はもっとあって良いと思いますが。

 

フラップ手術は組織を掻きだすことからわかるように除去することと同じです。
つまり摘出する以外に方法が無いという状態まで発展した場合に施術されるものになります。
これでも回復が見込めない場合は抜歯の選択が迫られるようですね。

※flap(フラップ)…開閉するもの

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施術内容

フラップ手術は壊死した組織の除去です。
そのため歯茎そのものを切り取っていくことになります。

歯周病は歯肉炎から始まります。
歯肉炎は歯茎の表面にある歯肉だけが炎症を起こすものです。

WS000032出典:ウィキペディア>エナメル質

この状態が慢性化するとやがて炎症が歯肉の内部にある歯槽骨(上図6番)にまで到達します。
すでに歯槽骨まで炎症が到達している状態で施術が判断されるものですから歯槽骨の周囲にある歯肉を剥がして歯槽骨が見える状態にして病巣を突き止めます。

 

病巣となっている部分を取り除いたら健康的な歯肉で歯周ポケットに蓋をして血餅をつくります。
血餅とは切開によってできた血だまりと考えてください。

 

私は親知らずの抜歯をしたときに抜いた窪みに血餅を作り回復しました。
最初のうちは血餅というゼリー状のものなのですが、時間が経過すると徐々に歯肉となっていきます。
術後は窪みが出いていた部分も今ではなだらかな歯肉になっています。

 

フラップ手術はこのような内容です。
フラップ手術は歯茎がひどい炎症を起こしている場合は施術ができません。
炎症がおさまるまでは薬剤投与などで様子を見てタイミングを測り施術されます。

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重度ならフラップ手術まで行く

ここまでフラップ手術について紹介してきました。
フラップ手術は先にも紹介したように抜歯一歩手前で行われるものです。
フラップ手術まで行くには段階があります。

  1. スケーリング
  2. ルートプレーニング
  3. 歯周ポケット掻爬術
  4. フラップ手術

このような順番で状況に応じて判断されるようです。
私の歯周病治療はルートプレーニングまでで対処できるものでした。

 

ここから先はもうひとつの歯周ポケット掻爬術について触れていきます。
スケーリングやルートプレーニングについては下記の記事で触れた内容なので参考に。

歯周ポケット掻爬術

フラップ手術の前に実施されるものに歯周ポケット掻爬術があります。
歯周ポケット掻爬術はルートプレーニングによって歯周ポケットの奥深くにある歯石などを除去した段階で壊死しているなど取り除かないと行けない組織が見つかった場合に施術されます。

 

歯周ポケットの深さが4mm程度の軽度の歯周病が対称となるのでルートプレーニングと施術される条件は同じです。
私は先にも触れたようにルートプレーニングで対処できる程度であったため歯周ポケット掻爬術はやっていません。

 

歯周ポケット掻爬術とフラップ手術の違い

疑問

歯周ポケット掻爬術もフラップ手術と同じで歯肉を取り除く施術です。
どちらも歯肉を除去することで同じなのですが、歯周ポケット掻爬術は切開はしません。

 

フラップ手術は歯を支える歯槽骨が見えるように切開をしますが、歯周ポケット掻爬術は切開を必要としない状態で行われますので見えている歯肉の切除です。
ここが歯周ポケット掻爬術とフラップ手術の大きな違いでしょう。

 

違いは歯茎の切開があるかないか

今回は歯周病におけるフラップ手術と歯周ポケット掻爬術について中心に扱いました。
フラップ手術や歯周ポケット掻爬術が必要な場合は歯周病でも重度の場合になります。

 

私はかろうじて回避することができましたが、あのまま放置していたらどうなっていたかわかりません。
フラップ手術も歯周ポケット掻爬術も歯を支える歯茎を取り除く手術になります。

 

組織が壊死している部分もあるので歯周炎を長期間放置した結果と言えるでしょう。
まだこの段階で済めば良い方で、最悪の場合は抜歯になり義歯を付けることになるかもしれません。

 

誰も好んで歯茎を切除したとは思わないでしょう。
当サイトを見ている人は歯周病治療を始めていない人が多いのではないでしょうか。
歯周病は歯茎の炎症ですが最悪の場合はこのような手術を受けないといけないところまで発展しますのではやめの治療が大切です。

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