虫歯や歯周病予防にキシリトールが効果的と言われる理由

歯周病の豆知識

キシリトール

キシリトールは歯に良いと言われますよね?
キシリトールは天然の甘味料です。

 

甘いモノを食べると虫歯になりやすいと言われますが、キシリトールには虫歯菌歯周病菌を活性化させない特徴があります。
これが虫歯予防に良いと言われる理由ですね。

 

ここではキシリトールがなぜ虫歯に良いのか仕組みなどを掘り下げてみたいと思います。

[adrotate banner=”3″]

キシリトールとは

話に入る前にキシリトールとはどんなものかを記しておきます。
キシリトールは天然の甘味添加物として1997年4月より厚生省によって認められ広く活用されるようになっています。

 

私の記憶ではキシリトールという名前を耳にする機会が増えたのは1997年ごろだったと思います。

ロッテが直球で「xylitol」というガムを発売して大ヒットロングセラーの歴史がはじまったのも1997年です。

 

キシリトールは日本では広く知られているように虫歯予防として活用できます。
日本で認められたのは1997年ですが海外では研究が長く、虫歯の少ないことで知られるフィンランドでは1976年にキシリトールの効果が証明されていました。

1976年にSheininらがフィンランドで行った実験をはじめとして、う蝕予防効果があることが証明されている。しかし、キシリトールの再石灰化促進作用については証明されておらず、非う蝕原性であるが抗う蝕性と言うことはできない。
出典:キシリトール – Wikipedia

1997年頃から広まり始めているのでまだ20年程度しか経過していませんが、研究の歴史は長く可能性を追求されてきたことになります。
ロッテの「xylitol」は2013年には日本歯科医師会の推薦商品にもなっていますね。

余談ですがギネスブックに掲載されたイチゴの話を出したました。
「歯周病菌や虫歯菌のエサとなる糖質もイチゴは低め」と紹介しています。

 

キシリトールは白樺の木が原材料として活用されることが多いのですが、イチゴにもキシリトールが多く含まれているそうです。

あとでも紹介しますが、キシリトールは虫歯や歯周病菌のエサになりにくい性質があります。
イチゴが虫歯や歯周病菌に良い理由のひとつにキシリトールによる甘みがあるという部分もあるでしょうね。

[adrotate banner=”4″]

虫歯や歯周病に効果がある

キシリトールが虫歯や歯周病に効果を発揮するのは一般的に知られていることです。
しかし、なぜ効果を発揮するのかは知っている人は少ないのではないでしょうか。
ここで仕組みについて触れておくことにします。

虫歯

キシリトールが虫歯や歯周病に効果を発揮する理由は2つあると見られています。
私が調べた限りでは下記の2つの説があるのです。

  • プラークを作らせない
  • 酸を発生させない

それぞれについて説明していきます。

歯垢(プラーク)を作らせない

歯垢(プラーク)は細菌の集合体です。
これについては過去にも記事でなんどか紹介していることですね。

歯垢(プラーク)を形成するのは細菌で、食べ物のカスなどを栄養にもとに作られていきます。
当然ながら虫歯菌であるミュータンス菌も食べかすを栄養としてプラークを構成します。

 

糖質などはカロリーが高いですから歯垢(プラーク)作成には最適なものです。
非常に歯垢(プラーク)ができやすいのですね。

 

しかし、キシリトールはミュータンス菌などが分解することができません。
つまり細菌の栄養にならないので歯垢(プラーク)ができにくくなるのです。

 

歯垢(プラーク)ができなければ虫歯菌や歯周病菌は活動ができなくなるので弱体化していくわけです。
これが1つ目の理由ですね。

[adrotate banner=”5″]

酸を発生させない

虫歯とは歯が溶けていく現象です。
真っ黒に変色している部分が虫歯によって歯が溶けている証拠になります。

こちらの記事でも触れていますが、ミュータンス菌など虫歯菌は酸を発生させて歯を溶かしていきます。
主に乳酸を発生させると言われていますね。

 

キシリトールには虫歯菌が発生させる酸性物質を抑える力があるとされています。
歯を溶かす成分を発生させないことで虫歯予防ができるというものですね。
これが2つ目の理由になります。

ちなみに、乳酸を発生させるといえば乳酸菌です。
ヨーグルト歯磨きが良いと言われているのですが、善玉菌である乳酸菌も乳酸を発生させるので虫歯を加速させるのではと疑問がありますね。

共通している部分は栄養にならないこと

2つの説を紹介しました。
どちらが正しいかは定かではありませんが、1976年に虫歯に対して効果があるとフィンランドでは結論付けられているので効果については間違いないでしょう。

 

2つの説の共通項を探してみると「栄養にならない」という部分があります。
栄養にならないため歯垢(プラーク)もつられず、酸性物質も発生させれられないということができると思います。

 

これはどういうことか?

ガム

虫歯菌にとってキシリトールはある意味ガムと同じなのです。
ガムは普通味がなくなったら吐き出しますよね?

 

虫歯菌はキシリトールを体内に入れますが、分解ができないのでそのまま排泄するようです。
人間もガムを飲み込んでしまえば消化されず排泄されていきます。

 

ガムの内部には栄養が含まれているのですべて吸収されないわけではありませんが、大部分は吸収されるものではありません。
栄養にならないので虫歯予防になるという共通項を持っていると考えられるのです。

 

この記事の続きは下記へどうぞ

[adrotate banner=”6″]

タイトルとURLをコピーしました