歯周病治療しても出血する【歯周ポケットが埋まらない限り】

歯周病の豆知識

血

歯周病のサインは歯茎からの出血であると言われていますね。
私も歯周病治療を行う前は歯茎からの出血が多く、歯磨きをしただけですぐに腫れあがるほど弱体化していたようです。

 

あのまま放置して今日まで来ていたらどうなっていたかと考えるだけ恐ろしく思います。
歯周病は良くなってきているのですが、今でも歯茎から出血はあります。

 

治療はしているので出血はなくなるはずですが、未だにしていると言うことは歯周病が本当に原因なのか疑問になりました。

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歯茎からの出血は歯周病が原因で間違いない

歯茎からの出血は本当に歯周病が原因なのか調べてみたところ、可能性として一番高い原因は歯周病で間違いありません。
それではどのような原理で出血が起こっているのかを考えていきます。


上の大宮上小町鈴木歯科医院の動画では私の疑問に答えてくれる内容になっていました。
鈴木先生が解説する出血が起こる仕組みは

  1. プラークがたまる
  2. 歯茎が炎症を起こす
  3. 外部からの刺激で出血

このような流れではないかとしていますね。
それでは、この流れについて自分の体験談などを踏まえて見て行きましょう。

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プラークがたまる

最初にプラークがたまるところからです。
プラークとは日本語で言うと歯垢になります。

 

プラークはこれまでも何度か触れていますが、食べ物の残りカスですね。
本来であれば食べ物はすべて胃の中に流れ込んでいくのですが、どうしても食道に入らず残るものがあります。

 

これらの食べ物の残りカスが口の中に蓄積していくとプラークと化して
歯周ポケット(歯茎と歯の隙間)が深い広い場合は、ここにプラークが蓄積しやすくなります。

 

プラークは口の中に存在する菌類のエサになりますから、炎症をおこす原因を作るのです。
歯周病の治療や定期健診ではスケーリングが行われ、歯周ポケットに蓄積した歯石を除去していきます。

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歯茎が炎症を起こす

プラークが蓄積すると歯茎の炎症が起こりやすくなります。
炎症と言うのは体の免疫反応のひとつです。

 

血液中には白血球が存在しており、健康を害する細菌やウィルス等を撃退します。
これらの細菌やウィルスを撃退するために血液を多く集め白血球を送り込み、患部に熱を持たせて加熱殺菌もするのです。

 

外部からの刺激で出血

刺激

組織そのものも弱体化していますから、少しの刺激で傷がつき出血が起こります。
血液も多く集まって来ますから、少しの刺激でドバっと血が出るのです。

 

私も軽く歯ブラシで擦っただけで出血が起こっていました。
炎症が起こっている箇所は悪い血がたまっているので出した方が良いと聞いたことがあり、出血していてもなりふり構わず歯磨きをしていた時期もあります。

 

これは歯茎を自分で壊しているようなものです。
歯周病の原因は血で洗い流すと言う発想で解決できるものではありませんので、しっかりとした対策が必要といえるでしょうね。

 

プラスミンは止血を阻害する

かれこれ10年以上前だと思いますが、歯磨剤のCMでプラスミンと言う言葉が使われていました。
当時から歯茎からの出血に対する注目度はあり、それに対して答えると言うものだったと思いますね。

 

それが最近はさっぱり名前を聞かなくなったような気がします。
プラスミンは本当に出血の原因だったのかについても調べてみました。

 

プラスミンは酵素のひとつで体内では血栓を分解する働きがあると言われています。
血栓とはケガをしたときにできるカサブタのようなものです。

 

プラスミンは血栓ができにくくなる作用をもつため、歯茎からの出血を起こしている原因として注目されたのがはじまりのようです。
しかし、最近の研究では出血の原因は歯周病と認識されるようになってきたためプラスミンの名前は聞かなくなってきました。

 

 

現在はでは歯周病菌が起こしたあとに止血を妨げる作用がある成分として認識されているようです。
プラスミンは血栓を分解するだけなので出血の直接的原因ではありません。

 

このように紹介するとプラスミンは悪と捉えがちですが、血管内で血液が凝固してしまう病気に対してはなくてはならない存在です。
プラスミンを減らすことはリスクが高いと言えるでしょう。

 

歯周ポケットがある限り出血は繰り返す

歯周病

今回は歯周病と出血についての紹介になりました。
私も歯周病の治療を受けてからかれこれ5年以上経過しており、今でも3ヶ月に1回の定期健診を受けてメンテナンスを実施しています。

 

自分の歯で長く食べられる状態を維持したいですからね。

 

治療は受けたものの今でも出血は起こります。
定期健診ではスケーリングをするのですが、口を濯ぐと血が混じっていることがあります。

 

出血については歯周ポケットが完全に埋まらない限り、どうしようもないことと分かりました。
歯周ポケットに歯垢がたまり、原因菌が活性化して炎症がおき出血する。

 

治療後も歯周ポケットの深さは3mmを維持しているので治療前の歯周病状態に戻る危険性は十分にあると言うことです。
出血する箇所はケア不足と認識して、しっかり対策すると言う見方が良いのかもしれません。

 

ということで、歯周ポケットがなくならない限り治療後も出血はあると言えます。

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