ピロリ菌の除菌後は歯周病対策も忘れず!【胃ガン予防】

歯周病の豆知識

胃

ピロリ菌はここ数年で有名になった菌です。
主に胃に棲み着きさまざまな病気を引き起こすとされています。

 

胃に棲み着くため歯周病とはあまり関係ないように思えるかもしれませんが、最近の調査では歯周病がピロリ菌の感染ルートでは無いかという可能性も指摘されています。
仮に歯周病がピロリ菌の感染経路にあるなら除菌後は歯周病の治療もしなくてはいけません。

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ピロリ菌は胃に棲み着く

ピロリ菌についてあまり知らない人もいるかもしれませんので、ここでピロリ菌とはどんな菌なのかを簡単ですが紹介したいと思います。
ピロリ菌は最初に紹介したように位に棲み着いて悪さをする菌です。

 

ヨーグルトのCMなどでもそのような説明が簡単ですがされていますのでイメージしやすいのではないでしょうか。
胃袋は食べ物の消化器官で強力な酸性の胃液を分泌します。

サビ

非常に高い消化力を持つため、基本的に細菌などが生育する可能性は無いとされていました。
その常識を打ち破ったのがピロリ菌です。

 

歯周病もながらく歯石が原因とされて歯周病菌の存在が指摘されたのは最近のこと。
ピロリ菌と歯周病菌はどちらも新しい存在なのですね。

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胃に棲み着ける理由はアンモニア

胃液は非常に強力な酸性を持つ液体です。
食べ物を逆流させると胃液が混ざった状態で戻ってきますね。

 

その味が酸っぱく感じたことがあれば、胃液が強い酸性であることは分かると思います。
ですから、胃の中に微生物が棲み着けるとは誰も考えませんでした。

 

その常識を破ったのがピロリ菌ですが、棲み着けるということは酸性に対向する手段を持っていると言うことです。
なぜピロリ菌が生き残ることができるかは武田薬品のサイトで紹介されています。

秘密はピロリ菌がだしている「ウレアーゼ」という酵素にあります。この酵素は胃の中の尿素を分解してアンモニアを作りだします。アンモニアはアルカリ性なので、ピロリ菌のまわりが中和され、胃の中でも生き延びることができるのです。
WS000038 出典:ピロリ菌って何者? | ピロリ菌のお話.jp

ピロリ菌はウレアーゼと言う酵素を出しており、その酵素が胃のなかにある尿素を分解してアンモニアに作り変えています。
アンモニアはアルカリ性ですから酸性の胃液を中和して無力化します。

 

中和することでピロリ菌は自身の周りにある殺菌力を弱体化させて生き残ることができるのです。
最初に歯周病菌の原因のひとつにピロリ菌が関係していると紹介しました。

 

歯周病だと口臭がキツくなると言われています。
口臭にもさまざまありますが、アンモニアの口臭であればピロリ菌の可能性があると言えるかもしれません。

 

もし歯周病の原因がピロリ菌ならヨーグルト歯磨きは良いかもしれません。
ピロリ菌は酸性を中和しますからね。

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ピロリ菌の除菌だけでは不十分

ピロリ菌に感染した場合は胃痛をはじめとしてさまざまな症状や病気が現れると言われています。
主な病気としては下記のものがあります。

  • 胃潰瘍
  • 十二指腸潰瘍
  • 萎縮性胃炎
  • 胃がん

胃に関係する病気が多いです。
そのなかでも胃ガンについては特に指摘されやすい病気になります。

 

ピロリ菌を減らすだけで胃ガンのリスクが10%以上減少すると言う話もあり、除菌を考える人は胃ガンの回避を目的にしている人も多いようです。
ピロリ菌を胃袋から除菌してなくすことは重要なのですが、最近の研究では口内にも存在して歯周病の原因となっていることも指摘されています。

最近では検査でこのピロリ菌が検出された場合、胃がんの予防的処置として抗生物質によって除菌処置が内科、消化器科にて行われているようですが、このピロリ菌が歯周ポケット、特に4ミリ以上の歯周ポケットに多く存在すると云われています。
出典:ピロリ菌(胃がん・胃かいよう発症原因菌)と歯周病 川崎 歯医者 わたなべ歯科クリニック

神奈川県のわたなべ歯科クリニックのサイトではピロリ菌は歯周ポケットに多く存在すると紹介されています。

歯周病菌は歯周ポケットに入り込み歯茎の炎症を起こします。
ピロリ菌は胃で炎症を起こしますから、歯茎にも同様に炎症を起こさせる可能性はあるでしょう。

 

仮に胃のピロリ菌を除菌したとしても口から入り込み歯周病菌となって戻ってくることも考えないといけません。

 

歯周病からピロリ菌感染もある

老夫婦

ピロリ菌感染者は高齢者が多いと言われています。
逆に若い世代になると患者は少なくなります。

 

現在においてもピロリ菌の感染経路は分かっていません。
胃に細菌が棲み着くことは常識的にないことでしたからね。

 

一説には井戸水を飲んで幼少期を過ごした人に多い傾向があると指摘されています。
インフラ整備が未発達な発展途上国では発症例が多くあるとも言われていますね。

 

つまり、衛生的な問題から感染する可能性が高いということです。

 

しかし、先に紹介したように口内からピロリ菌が検出される事例もあると言うことは別の感染ルートがあると考えられるのです。
ピロリ菌の感染は免疫力の弱い幼少期に多いですが、老化による免疫力低下がピロリ菌感染を引き起こす可能性は十分あるのです。

 

ピロリ菌除菌後に再感染しているとしたら歯周病を疑う必要があるでしょう。

 

ピロリ菌の除菌後は歯周病対策も忘れず!

歯

ピロリ菌と歯周病について扱いました。
胃に棲み着いて悪さをするピロリ菌なので歯周病と関係がないように思えますが、最近の研究では歯周病の原因のひとつとしてピロリ菌の存在も指摘されるようになっていますね。

 

ピロリ菌は胃ガンを始めとしてさまざまな病気を引き起こします。
できるならはやく除菌した方が良いと言えるでしょう。

 

除菌をしたらそれで終わりではなく、歯周病にも気をつけなくてはいけません。
わたなべ歯科クリニックでは歯周ポケットが4mm以上あるとピロリ菌感染が多いとしています。

 

歯科検診で歯周ポケットが4mm以上と言われたら注意が必要でしょう。
私は3mmなのでギリギリセーフですが油断すると危険かもしれません。

 

ピロリ菌除菌後は歯周病対策もしっかりとして再発防止につとめることが大切でしょう。

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