歯周病は歯茎の後退が起こり、歯根が露出し歯が抜けやすくなります。
歯茎の後退の原因は歯周病である可能性も高いですが、老化によっても歯茎の後退・歯根の露出は起こるのも事実です。
ですから、歯茎が後退する理由は歯周病だけではないということを知る必要があります。
ここでは歯茎の後退と老化についての紹介です。
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歯茎は老化で後退する
歯茎の後退が歯周病によるものであるという話に入る前に、歯茎の後退・歯根の露出は老化によっても起こるという前提を覚えておく必要があります。
動物は老いていくもので避けて通れません。
それは歯や歯茎も同じで年齢を重ねることで老化が進み機能低下が起こります。
先に歯周病の原因について紹介していますが、そこでは日本において歯周病の研究はほとんどされて来なかったと紹介しました。
理由は歯周病の患者の数が少なかったからですね。
歯周病が起こりやすいのは50歳代以降で、かつての日本の寿命は50歳前後でしたから歯周病になる前に天寿を全うしていたことになります。
それが戦後の日本は寿命が徐々に伸びたがために、新たな問題として歯周病が浮上してきたわけです。
一般的に1年間で0.2mm程度歯茎が下がると言われています。
5年で1mm低下ですね。
歯茎が後退して歯根の露出が多くなれば、歯を支える力が弱くなりますから抜けやすくなります。
高齢者に入れ歯が多い理由は歯周病もありますが、老化による歯茎の後退で歯根の露出分が増えたことが大きいと思います。
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若年層でも問題になる歯周病
歯周病と言えば歯が抜ける病気と捉えられがちですよね。
そのため、高齢者特有の病気であり若年層は無関心である場合が多いかもしれません。
私のように健康診断でしつこく歯周病を指摘されて入れば自覚はするかもしれませんが、痛みがあるわけではないので治療まで行くには時間がかかるでしょうね。
なぜ若年層に対して歯周病を警告する機会が増えていきたかというと、先にも紹介したように歯茎の後退は歯周病が加速させるからです。
歯周病も積み重ねですから、将来に大きな影響を与えます。
若年層のうちにしっかりと対策をしておけば、将来自分の歯の残存数が増える可能性があるわけです。
歯周病への感染が早ければ、歯を抜かないといけない状態になるのはより早まるでしょう。
歯周病は高齢者特有の問題ではなくなり、生活習慣病のひとつに加わることになりました。
早ければ私の年代(30代)で抜歯を必要とするまで悪化する危険性もあるので放置するのは危険な病気です。
歯茎は年齢関係なく5年で1mm後退
今回は歯茎の後退と歯根の露出は老化によって起こるという話を取り上げました。
歯周病によって歯が抜けるのは事実ですが、歯茎も肌と同じく老化していけば機能が低下します。
歯茎の役割は歯を支えることですから、その機能が低下して抜けやすくなるのです。
歯茎の後退は年齢関係なく、だいたい5年で1mm程度であると言われています。
これに関しては老化ですから避けようがないことかもしれません。
しかし、歯周病は歯茎の後退を加速させるわけですから、対策をしないで放置すると歯が抜ける年齢は早まります。
つまり若年層であっても歯周病対策は必要で、それは将来の歯の残存数に影響を与えることになるでしょう。
ただし、老化によって毎年0.2mmずつ歯茎が後退していくなら歯周病でなくても歯が抜けるのは避けて通れないと思われるかもしれません。
確かに避けて通れないことですが、対処方法がないわけではあります。
対処方法については下記の記事を参考にしてください。
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