再石灰化とは歯が溶けてしまった脱灰状態から元の状態に戻すことを言います。
これまで何度か紹介していることですが、歯というのは酸性の環境になると溶けやすいです。
食べ物は多くが酸性のもので、食事をすれば少なからず歯が溶けていることになります。
もちろん溶けるだけではなく再石灰化があるため、食事で溶けても健康上には影響は少なく虫歯も防げているわけですね。
それでは再石灰化はどのくらいの期間を要するのか?
このような疑問をお持ちの人がいましたので触れていきたいと思います。
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再石灰化にはどのくらいの期間が必要か?
再石灰化にはどのくらいの期間が必要か?
これは体感的に言うと10分程度と言っても良いでしょう。
期間というと長く感じると思いますが、現実的に数分の世界です。
ここ連日の記事では歯医者でメンテナンスをしてきたということを紹介しています。
実はデンタルフロスが挟まって取れなくなり歯医者でとってもらうことにしたからです。
ただ、デンタルフロスをとってもらうだけで行くのもなんなので、ついでに歯石除去もやってもらうことにしたのですが。
私の場合は前歯の歯並びが悪いため歯磨きが難しいです。
いつもがら指摘されるのは前歯の裏側の歯石。
悲しいかなここに関してはどんなに歯磨きをしても歯石が取れないのです。
という現実があるので3ヶ月に1回の定期健診は欠かせません。
歯石を除去したあとに、ここの部分を舌で触るとザラザラしています。
付着していた歯石をなかば力ずくで剥がしているのですがから当然ですね。
ザラザラしているのですが、治療が終わることにはツルツルになっています。
歯石を取ってからデンタルフロスで歯間の汚れを除去、最後に歯の状態の説明を受けるとだいたい10分くらい経過しています。
この段階で歯がツルツルになっているということは再石灰化がしっかりと働いた証拠といえるでしょう。
なかなか再石灰化を実感する機会は少ないかもしれませんが、再石灰化はものの数分で発生しているようです。
試せるとしたら炭酸飲料を飲むこともありですね。
コーラを飲むと歯の表面がザラツキやすいかと思います。
このザラザラ感が何分でなくなるかを測ってみると良いかもしれません。
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食事によってpHは4付近まで下がる
参考になりますが、2丁目石井歯科医院では脱灰や再石灰化の期間を上図のように紹介しています。
食事をするとpHは4付近まで下がるとしていますね。
歯が溶けやすいpHは5.5であることは過去にもなんどか紹介していることです。
緑の帯(臨界pH)がちょうど5.5となります。
pHが5.5となっている理由は上記の記事を参考に。
このステファンカーブを見ると15分後から再石灰化がはじまっています。
ここから考えても10分くらいで再石灰化がはじまるのは妥当なところでしょう。
ただし、私の場合は歯石除去によって歯が削れている状態であり、食事によるものとは違います。
pHの低下がおこっているわけではないので再石灰化の作用も食事より早く出ることが考えられます。
また、このステファンカーブはどのタイミングで食事を終えているかが不明です。
ステファンカーブは多くの場合食後を最低値とするので2分後が食後となると見られますね。
事例としては炭酸飲料を飲んだ後というところでしょうか。
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再石灰化がはじまる期間は10分程度
今回は再石灰化がはじまるまでの期間はどのくらいかをテーマにしました。
先日の歯医者で歯石除去をしてもらったときに再石灰化は10分くらいで起こっていると感じたのでそれくらいが目安となるでしょう。
歯が溶ける脱灰と修復する再石灰化を表したグラフであるステファンカーブを見ても15分後くらいから再石灰化が始まるとしているので10分というのは間違いではないでしょう。
再石灰化は食後すぐはじまると考えて良いと思います。
さて、本題からずれる話になります。
以前、このような記事を投稿しました。
食後30分は再石灰化をしているので歯を磨かない方がよいという考えです。
再石灰化中に歯を磨くと再石灰化成分が剥がれてしまい逆効果になるという説から壇上したものでした。
調べていると間違っている可能性があるのですね。
再石灰化について扱ったので、次の記事あたりで詰めてみたいと思います。
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