前回の記事では左の2本を同時に抜歯する予定でしたが、あとから変更して左上だけにしてもらいました。
一般的に上の親知らず抜歯は難しいことはないと言われますが、これはどうやらまっすぐ生えている人が多いことによるようです。
私のように埋伏している人は珍しいらしい。
ですから、上には上のリスクが出てくるわけです。
それを考えて今回は左上だけにすることにしました。
[adrotate banner=”3″]
2本同時をやめたいきさつ
前回の記事までは2本同時に抜歯する予定で進めていました。
入院して抜歯する場合は複数本を同時にすることが多いようです。
ということで私もそうするつもりでした。
しかし…
これが抜歯前の私のレントゲンです。
今回抜歯してきた左上は7番の歯に引っかかっており生えきっていません。
基本的に上の抜歯は負担が少ないと言われていますが、やはり私のように上であっても埋伏智歯となれば負担は大きくなります。
事前説明でも
- 歯茎の切開
- 骨の削除
は必要とあったので一筋縄ではいかないものでした。
しかし、説明を受けたときは上についてはほとんど触れられず下ばかり。
上も懸念事項なくできるものと思っていたわけです。
[adrotate banner=”4″]
上顎洞炎などのリスクがともなう抜歯
その後いろいろ調べてみたところわかったことがあります。
上の深い位置にある親知らずの場合は
- 上顎洞炎(蓄膿症)
- 上顎洞侵入
といったリスクがあるわけです。
鼻の両サイドには上顎洞という空間があり、ここは鼻と繋がっています。
まれに親知らずを抜歯した場合に上顎洞と歯茎が貫通してしまう
上顎洞交通
が発生することがあるようです。
(どこかのバス会社みたいな名前ですが…)
鼻と口が繋がってしまうと言うことですね。
万が一、上顎洞交通が発生したとしても歯茎の再生で穴はふさがりますが、回復が順調でないと細菌などによって上顎洞炎が起こり、最悪の場合は上顎洞に膿がたまる上顎洞炎(蓄膿症)になる危険性もあります。
特に下の埋伏は回復に時間が必要です。
そこに上抜歯による最悪の事態が発生するリスクを考えたら、ここは慎重に進めた方が良いのかなと言う判断に至りました。
これが2本同時をやめたいきさつです。
手術直前にこれらの話をドクターとして、
上顎洞交通の危険性は少ない
と言われたのですが、心配性が出て上だけにしました。
手術は難なく終えて上顎洞交通も起こしていません。
今となっては余計な心配だったなと思いますね。
[adrotate banner=”5″]
静脈内鎮静法で抜歯
こちらもすでに紹介済みですが、今回は静脈内鎮静法にて抜歯をしてきました。
静脈内鎮静法についてはネット上でも体験談が多く出ているので改めて紹介する必要はないかもしれませんが、
簡単にいうと全身麻酔の簡易版です
全身麻酔の場合は内臓などの働きを弱めて完全な無意識下で手術をします。
そのため
- 人工呼吸器
- 胃カメラ
- 尿道カテーテル
といった内蔵機能を補助する機器を装着して管理されるわけです。
しかし、静脈内鎮静法は内臓の働きはそのままで意識もある状態でします。
ですから、全身麻酔のような手間は必要なく短時間の手術ではこちらが広く用いられるとのことでした。
意識があるという状態で手術が行われるわけですが、記憶喪失状態で進んでいくので記憶には残りません。
埋伏親知らずの場合は、骨を削る作業が必要の場合が多いです。
脳に響くらしいのでトラウマになるかもしれません。
まっすぐ生えている親知らずでも抜くときに「ミシミシ」と骨伝導で音が脳へ響きます。
静脈内鎮静法は記憶喪失状態なので何も覚えてませんから、抜歯に恐怖感がある人はこちらを選んでみるのも方法でしょう。
静脈内鎮静法の体験談
静脈内鎮静法の体験談は長くなるので入院体験談と一緒にしていきます。
[adrotate banner=”6″]