ロキソニンのジェネリックは成分に違いがあるか?ロキソプロフェン錠クニヒロ

親知らず抜歯

前の記事でも触れたように近いうちに埋没親知らずを抜きます。
以前抜いたときはまっすぐはえている親知らずだったので痛み止めは処方されたものだけで済みました。

 

しかし、今回はネット上で調べていると1週間は収まらないという話。
3日分程度しかでないのでロキソニンを購入しておいた方が賢明とあったのでドラッグストアに出かけたついでに購入してきました。

 

ロキソニンは薬剤師不在だと購入できない第一類医薬品です。
ということで説明を受けて購入してきました。

ロキソプロフェン錠クニヒロ(ジェネリック)

初めて知ったのですがロキソニンはジェネリックがあるんですね。
値段が100円程度安かったのでそちらにしたのですが、今になってどうなのかなと思ったので調べてみることに。

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ロキソニンのジェネリックとは?

 

ロキソニンのジェネリックとはどんなものか?
今回購入してきたのがロキソプロフェン錠クニヒロというものです。

ロキソプロフェン錠クニヒロ(ジェネリック)

皇漢堂製薬株式会社が製造しているジェネリック薬品とのこと。
1980年に設立された製薬会社のなかでは歴史が浅い方ではないかと思います。

 

ウィキペディアも作られているので有名みたいですね。
本社は兵庫県尼崎市にあるとのこと。

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ロキソプロフェン錠クニヒロとロキソニンの違い

ロキソプロフェン錠クニヒロ(ジェネリック)成分

説明ではロキソプロフェン錠クニヒロとロキソニンは同じと説明を受けたので貧乏性が出て安い方を選んでしまいました。
プロの指導の下なので安心して購入してきたのですが、家に帰ってきて本当に違いはないのか気になったので調べることに。
医薬品の場合は効果は決まっていますから違いは成分です。

ロキソプロフェン錠クニヒロ
(ジェネリック)
ロキソニンS
主成分
ロキソプロフェン錠クニヒロナトリウム水和物…68.1mg(無水物として60mg)添加物
乳糖水和物
セルロース
ポビドン
部分アルファー化デンプン
クロスポビドン
無水ケイ酸
ステアリン酸マグネシウム
三二酸化鉄
主成分
ロキソプロフェン錠クニヒロナトリウム水和物…68.1mg(無水物として60mg)添加物
ヒドロキシプロピルセルロース
ステアリン酸マグネシウム
乳糖水和物
三二酸化鉄

主成分に違いはありません。

 

添加物もほとんど同じですが違いも見られました。

完全に一緒という訳ではなさそうです。

違いのある成分は

  1. セルロース
  2. ポビドン
  3. 部分アルファー化デンプン
  4. クロスポビドン
  5. 無水ケイ酸
  6. ヒドロキシプロピルセルロース

この5成分となります。

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ヒドロキシプロピルセルロースとは?

ロキソニン側の違い成分はヒドロキシプロピルセルロースのみです。
このヒドロキシプロピルセルロースはどのような役割を果たす成分なのか?

ヒドロキシプロピルセルロース(Hydroxypropyl Cellulose, HPC)は、食品や医薬品の添加剤として利用されている、セルロースの誘導体である。両親媒性で、医薬品錠剤の結合剤やコーティング剤、角膜保護剤や潤滑剤としても用いられる。
出典:ヒドロキシプロピルセルロース – Wikipedia

ウィキペディアにはこのように記載されていました。
ロキソニンは錠剤ですからなんらかの凝固するものを必要とします。
結合材とあるので固める役割を果たしているものと考えてよさそうです。

無水ケイ酸とセルロース

次にジェネリックの成分を見ていくのですが、ヒドロキシプロピルセルロースの役割は結合材として使われていることがわかりました。
この役割でピンときたのが無水ケイ酸です。

当サイトでも無水ケイ酸は取り上げたことがある成分です。
歯磨き粉の粘結剤として使われることがあります。

 

歯磨き粉はペースト状ですから、なんらかの成分で固めなくてはいけません。
固める役割をしているのが無水ケイ酸ということです。

 

ということでヒドロキシプロピルセルロースはロキソプロフェン錠クニヒロ(ジェネリック)の無水ケイ酸とセルロースに該当する成分であることが予想できます。

他の違い成分は?

ロキソプロフェン錠クニヒロ(ジェネリック)に含まれる他の違い成分はどうなのでしょうか?

  • ポビドン
  • 部分アルファー化デンプン
  • クロスポビドン

こちが残りの違い成分です。

残り成分は崩壊剤

残り成分は崩壊剤と呼ばれるもののようです。
崩壊剤というと怖いイメージがありますよね?

 

カプセルに入った薬剤であれば、胃液などでカプセルが溶けて有効成分が広がります。
しかし、錠剤の場合はそうはいきません。
ですから、何らかの方法を使って崩壊させなくてはいけないのです。

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こちらは酸化マグネシウム(下剤)を水にいれてしばらくした状態。
見事に崩壊していますね。

 

錠剤は飲んだ後、このように崩壊しているのです。
水分を吸って反応し、崩壊するのが崩壊剤になります。

 

さて、そうなるとロキソニンにはこの作用を持つ成分が見たりませんよね。
崩壊しないと言うことは消化・吸収を悪くするので胃に負担をかけることになります。
ロキソプロフェン錠クニヒロ(ジェネリック)の方が胃に負担をかけないということになりそうですが…

ヒドロキシプロピルセルロース(Hydroxypropyl Cellulose, HPC)は、食品や医薬品の添加剤として利用されている、セルロースの誘導体である。両親媒性で、医薬品錠剤の結合剤やコーティング剤、角膜保護剤や潤滑剤としても用いられる。
出典:ヒドロキシプロピルセルロース – Wikipedia

「セルロースの誘導体」は崩壊剤を意味します。

つまりヒドロキシプロピルセルロースは空気中では結合材として働き、水中では崩壊剤として働くことになるのです。
優秀な成分と言えるかもしれません。

ロキソプロフェン錠クニヒロとロキソニンの効果の違いはない

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今回はロキソプロフェン錠クニヒロとロキソニンの違いについて紹介してきました。
主成分であるロキソプロフェン錠クニヒロナトリウム水和物に違いはありません。
ここが違うとジェネリックが成り立ちませんからね。

 

しかし、添加物の方では違いがありました。
ロキソニンはヒドロキシプロピルセルロースという結合材と崩壊剤の両方を持つ成分が配合されています。

 

それに対してジェネリックのロキソプロフェン錠クニヒロは

  1. セルロース
  2. ポビドン
  3. 部分アルファー化デンプン
  4. クロスポビドン
  5. 無水ケイ酸

5つの成分に分けて同じ役割を担わせています。

 

このように成分を代用することが価格を下げている要因なのかもしれません。
今回調べた限りでは成分的にも問題はないかと思います。
ロキソプロフェン錠クニヒロはロキソニンの代用になると言っても良いのではないでしょうか。

※詳しくは薬剤師の人に聞くのが一番です。

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