イソジンは歯周病が原因の口臭には効果が期待できない

歯周病の豆知識

うがい

歯周病による口臭を予防するためにイソジンは使えるのか疑問に感じている人がいるみたいです。
我が家にも風邪予防目的でイソジンは常備してあります(使ったことはほとんどない…)

 

イソジンは効果的かについては、予防するという観点から見れば有効といえるでしょう。

 

しかし、歯周病が原因で口臭が発生しているならイソジンでは効果が期待できません。
イソジンが口臭に効果を発揮するのは歯周病が原因でない場合です。

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口臭の原因は雑菌

口臭に限らずニオイを発するものは基本的に雑菌が原因です。
日本の高校までは基本的に生徒に掃除をさせますね。

 

そのため教室には水拭き雑巾が常備されていると思います。
ニオイを嗅いだら強烈な悪臭を放っていることがありますよね?

 

雑巾ですから雑菌が繁殖し放題でニオイを出しているのです。
これは口内環境でも同じ。

口内には常に唾液がある状態ですが、成分の99.5%は水分ですから清潔なものなのです。
唾がキツいニオイを発するのは口内の雑菌と唾液が混ざるからで、口内環境が清潔な状態であればニオイはないものです。

 

口臭の原因は唾液がニオイを発しているからではなく、歯周病菌を含めた雑菌の活動があるからになります。
逆に唾液には殺菌成分がありますから、分泌量が少ない人ほど口臭が強くなるのです。

 

※口臭はニンニクなど食べ物に依存する場合もあるのですべてが雑菌ではありません。慢性的な口臭であれば雑菌の可能性が高いです。

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イソジンの効果は殺菌

口臭の原因は雑菌であると言うことを踏まえてイソジンはどのような効果があるのか。
最初にも紹介したようにイソジンは風邪予防などを目的として常備されていることが多いと思います。

 

「外から帰ったら手洗いうがい」ここにイソジンの殺菌力で風邪予防と言う流れになるでしょう。
イソジンを製造販売している株式会社明治のサイトには下記のように説明があります。

イソジンは殺菌。消毒に優れたポビドンヨードを配合した製品です。
主な作用としては、手指・皮ふ・粘膜などの消毒効果で、患部に塗ったり、薄めてうがいをしたりと使用用途別にさまざまな種類があります。
出典:【イソジン】イソジンとは|株式会社 明治

イソジンの殺菌力は何に由来するものかは「ポビドンヨード」と言うもののようですね。
これについては次のところで触れます。

手洗い

私はイソジンがうがい薬と認識していたのですが、手洗いにも活用できるようです。
表面的な殺菌には全般的に使えることになりますね。

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ポビドンヨードの殺菌力は表面だけ

イソジンはロングセラー商品ですから一定の効果が社会的にも認められています。
医療に現場でも殺菌に活用されているようです。

 

また、アポロ11号が地球に帰還したときに地球外の細菌を殺菌するためにも使われたと言う話までありますね。

地球外の細菌殺菌にも有効であるとNASAが考えるほどですから、ポビドンヨードは殺菌力は万能であると見えますね。
しかし、ポビドンヨードは表面的な殺菌に過ぎないと言う指摘もあります。

 

カンジダ菌にポビドンヨードは効果が期待できない

歯周病の原因はさまざまあります。

上記の記事にもまとめていますが、

  • 歯石説
  • 細菌説
  • 真菌説

この3つの原因が考えられています。
歯周病改善にはこの3つの原因をすべて取り除く必要があるのです。

 

当サイトではこのなかでも真菌説であるカンジダ菌が引き起こしている歯周病に注目しています。

ペリオバスター

私もカビ菌が多かったみたいですからね。

 

カンジダ菌はカビ菌で植物と同じように繁殖するため根を張ります。
除菌をするためには根の部分まで取り除かなくては効果が期待できたいのです。

このような深在性の口腔カンジダ症は、ただ単にうがいをしたりぬぐったりしただけでは、決して治りません。
白い斑点や偽膜が口腔内にできたとき、ポビドンヨード製剤でうがいをすると表面はきれいになり、治ったと勘違いする方がいますが、カンジダ菌の菌糸は口腔粘膜上皮内に残っているため、多くの場合再発をしてきます。
出典:昭和薬品化工株式会社 意外に多い口腔カンジダ症

昭和薬品化工株式会社に掲載されていた資料を見るとこのように記述されています。
ポビドンヨードの殺菌力は表面的なものに過ぎません。

 

歯周病菌が口内に入り込んですぐの状態でしたら、イソジンによる殺菌は効果的と言えるかもしれません。
しかし、慢性的に口臭を発すると言うことは深く根付いているわけですからイソジンの表面的な殺菌は効果が期待できません。

 

根が深いですから再生してきます。
アポロ11号のように金属の固まりを殺菌するには最適ですが、歯周病のように歯茎に根付いた菌を除去するには浸透性がないとダメなのです。

 

イソジンは表面的に優れる殺菌力だが浸透性がない

今回はイソジンが歯周病による口臭に効果的かをテーマにしました。
イソジンの殺菌力は世間的にも認められていると言ってもよいでしょう。

 

1983年に発売されてから今現在に至るまで販売が続いておりロングセラーです。
イソジンの効果は社会的にも認められています。

 

しかし、その殺菌力も限定的と言わざるを得ません。
皮ふなどの表面を殺菌する力は優れていますが、根を深く張る真菌(カビ菌)に対しては一時的な効果しか期待できないでしょう。

 

イソジンには浸透性が無いということです。
歯周病によって起こる口臭は一時的に雑菌が棲み着いて起こしているものではなく、慢性的に菌が歯茎などに付着してニオイを出しています。

 

イソジンで表面のカンジダ菌を殺菌することはできても、根を張っていますから再生して元に戻るでしょう。
イソジンは歯周病を防ぐという意味で活用するなら効果があると言えます。

 

しかし、歯周病による口臭の場合はイソジンでは手遅れです。
私のように歯医者に行ってペリオバスターを出してもらうのが近道だと思います。

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