ヒノキチオールに発がん性はあるか?【副作用や毒素】

歯周病の豆知識

ヒノキ

私は歯周病の治療をペリオバスターという歯磨き剤を使い除菌をしてきました。
ペリオバスターの殺菌成分はヒノキチオールというものです。

 

名前が示す通りヒノキに含まれている成分なのですが、このヒノキチオールには発がん性があるのではないかという疑いの声もありました。
私はそんなことを知らず使っていたのですが、調べてみたところ発がん性については疑問に感じています。
そのあたりのことを考えていきたいと思います。

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ヒノキチオールの発がん性はない?

日本人は「がん」という言葉に敏感ですよね。
芸能人や有名人の人はが亡くなると死因がニュースにも出ますが、高い確率でなにかしらのガンになっているように思います。

 

その他にも発がん性の物質を含んだものが一斉に回収になったりすることもありますね。
ガンになることが疑われるものは特に注目されやすいのです。

 

私の歯周病治療には最初に紹介したようにヒノキチオールを含んだペリオバスターを活用してきました。

ペリオバスターを活用した治療方法は国際歯周内科学研究会会長の生田図南先生が考案した歯周内科学に基づいて成り立っています。

 

かつて歯周病の原因は歯石と言われていましたが1990年代になると細菌や真菌などの原因が言及されるようになりました。
ヒノキチオールは殺菌力に優れた成分であるため歯石には有効ではなく、口内の除菌を目的として使用されています。

 

つまり比較的あたらしい歯周病の治療法保なのですね。
比較的新しいとはいえかれこれ30年近い歴史があります。

 

もしヒノキチオールが発がん性を持っているとしたら問題提起は必ずあります。
しかし、私が調べた限りでは発がん性に対する問題提起はありませんでした。
このことから考えてヒノキチオールに発ガン性があるとは考えにくいです。

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副作用や毒素としての催奇性

ヒノキチオールには副作用や毒素といったものは本当にないのか?
ヒノキチオールは殺虫剤などにも活用される成分なので、そのことを考える副作用や毒素がないというのは信じられないですよね?
調べてみたところ「催奇性」という言葉にたどり着きました。

催奇性(さいきせい、英: Teratogenesis)とは、ある物質が生物の発生段階において奇形を生じさせる性質、作用のこと。
出典:催奇性 – Wikipedia

ウィキペディアでは催奇性についてこのようにあります。
生まれてくる胎児に奇形が発生する可能性があると言われているのです。

 

この内容を見てまっさきに思い出しのは「ベトちゃんドクちゃん」
何かのテレビ番組だったと思いますが映像を見て衝撃的を受けました。
現在30歳以上の人であれば少なくとも一度は目にしたのではないでしょうか。

 

「ベトちゃんドクちゃん」はヒノキチオールとは関係ないのですが催奇性の副作用や毒素があるとこのようなことが起こる可能性もないとはいえません。
しかし、さらに調べてみると

全胚培養でみられた胚子の顔部形成不全および尾部水胞形成は妊娠母体にヒノキチオールを投与した時にみられた口唇裂や短尾を持つ胎児と相関性があり,スクリーニングテストとしての全胚培養法の有用性が示唆された.またin vivo試験の結果からヒノキチオールにはマウスに催奇形性作用のあることが確認された.
しかし,推計学的に算出したED1値が190mg/kg と比較的大きく,その回帰式の直線の勾配が急であることや,これまで食品中への使用実態がほとんど見られないことに加え,現在検討中のヒノキチオールの母体血液中濃度の経時的変化でみられる排泄の速さ等を考慮すれば,添加物として使用する場合には催奇形性はほとんど問題ないと考える.
出典:天然添加物ヒノキチオールの催奇性について

このような研究報告もあります。

 

難しい内容ではありますが重要なのは「添加物として使用する場合には催奇形性はほとんど問題ないと考える.」のところです。
催奇性の存在は認めつつも添加物のような微量であれば心配ないということになります。

 

車を大事にしている人は洗車を頻繁にすると思いますが、洗車の回数が増えれば傷がついたりしますよね。
やり過ぎは逆効果に働くのはどんなことも同じです。

ペリオバスターは肉の腐敗を防ぐ目的で開発された経緯はありますが、直接食べるために開発されたものではありません。
歯周病の除菌として活用する場合も歯磨き剤としてですから吐き出します。

 

誤飲したとしても排泄が早いので問題無いとしています。
よって副作用や毒素についても心配に及ばずといえるのではないでしょうか。

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ヒノキチオールの発がん性はない

no ばつ

今回はヒノキチオールの発がん性と副作用や毒素について考えてみました。
調べてみた結果、発がん性についての情報はほとんどありません。

 

ペリオバスターを活用した歯周病治療は1990年代から注目されており実用化もされています。
30年ほどの歴史がある治療方法ですが、発がん性があるという問題提起はされていないようです。

 

そのため少なくとも歯周病治療における発がん性の心配は不要と見ています。
比較的有名な治療方法ですから、問題があれば必ず誰か指摘しますからね。

 

本文中では触れませんでしたが

パーフェクトペリオという新しい歯周病へのアプローチ方法も出てきています。

 

こちらはペリオバスターではない方法で除菌をするのですが、発がん性の問題から生まれた治療方法ではありません。
パーフェクトペリオは生田図南先生の歯周内科学の考えを否定しているとも言えないでしょう。

 

2015年現在ヒノキチオールの発がん性の指摘とそれの代替治療はありません。
ヒノキチオールは安心して使えるのはないかと考えています。
催奇性の指摘は確認されていますが、極端な使用をした場合の危険性です。

 

そもそもヒノキチオールは採取量が非常に少ないため入手困難なものになります。
無茶な使用も考えにくいです。

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