歯磨き粉の研磨剤が悪いと言われる理由と成分名

歯周病対策グッズ

歯ブラシ 歯磨き粉

ここ最近は歯磨き粉は何を使ったら良いかについても調べています。
そのなかで研磨剤入りは悪いという意見が見られます。

 

市販されている歯磨き粉、特に美白について触れているほとんどは研磨剤が含まれているようです。
もちろん研磨剤が問題であるため大体として比較的高額の歯磨き粉が売られているのですが、研磨剤のなにが問題であるか?
この点について記事にしてみようと思います。

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追記20150728

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医薬部外品として発売されているオーラパールのような歯磨き粉は研磨剤が配合されていないと認められないようです(問い合わせ済み)。
つまり、研磨剤なしの医薬部外品歯磨き粉は存在しないとのことでした。
【詳細は後述】

追記20170814

ブラントゥース

↑化粧品の場合は研磨剤の配合は必要ありません。
化粧品のホワイトニング歯磨き剤も出ているようです。
世界的に有名な歯磨き剤みたいですね。

歯磨き粉の研磨剤の意味

突然研磨剤は良くないのではないかという話から入りましたが、歯磨き粉の研磨剤とはなにかについて触れてから出ないとわかりづらいかもしれませんので簡単ではありますが紹介しておきたいと思います。
アパガードのCMで「芸能人は歯が命」という言葉がブームになりました。

 

私は幼少期でしたがはっきりと覚えてえいますね。
このように白い歯はステータスとして捉えられているのです。

 

そのため歯磨き粉においても歯周病を防ぐことも大事ですが、白い歯がほしいという需要も大きくあります。
歯磨き粉に研磨剤が配合されている理由です。
「ホワイトニング」の文字を入れれば売れますからね。

 

研磨剤とはそのままで研磨するための素材です。
研磨する道具とし有名なのがヤスリでしょうか。

整地

木材などの表面がザラついている場合はヤスリなどを使ってなだらかにしますよね。
私はプラモデルをよく作るのでランナー(パーツが付いている枠)から切り離した部分をヤスリで削ります。

 

コンパウンド(研磨剤)を使って表面をなだらかにしたりもします。
自動車を大切にしている人はコンパウンドでキズ消しをしたりもするのではないでしょうか。

 

歯磨き粉における研磨剤はこれと同じで、歯の表面についた汚れを落とすために必要とされています。

汚れ落としには合成界面活性剤である「ラウリル硫酸ナトリウム」などが働くのですが、これは表面に付着した油汚れなどを落とすものです。

それに対してステインのような歯にこびり付いた汚れを落とすには界面活性剤では意味がほとんどなく削り落とすしかありません。
この削り落とす意味を持つのが研磨剤ということになります。

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歯を削ることが問題

研磨剤入りの歯磨き粉は悪いと言われています。
その理由はどこにあるのか?

 

ここまで紹介してきたように研磨剤は歯を削って汚れを落とします。
虫歯で歯を削るのは拒否する人多いと思いますが、普段の歯磨きでも削られているのです。
ステインのように歯に付着してしまう汚れは簡単には落ちません。

 

そのため力づくで落とすというものですね。
洗顔剤にスクラブが配合されているものがありますが、仕組みはこれと同じです。

上記の記事でも触れていますが、歯の内部には象牙質があり表面はエナメル質で覆われています。
ここを研磨剤で磨いていくと汚れが落ちると同時にエナメル質も少なからず剥がれていきます。

 

剥がれると象牙質がむき出しとなり知覚過敏などの原因となるのです。
その他にも虫歯菌などが内部に侵入しやすくなるリスクもあるでしょう。

 

このように歯を研磨することで健康上よくないことが起こってくるのです。
研磨剤入の歯磨き粉が良くないと言われる理由はここにあります。

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歯磨き粉に含まれる研磨剤の成分名

歯磨き粉に含まれている研磨剤の成分名とはどのようなものがあるのか?

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こちらは私が普段活用している歯磨き粉の成分名です。
このなかには研磨剤の文字はありませんね。

 

見るべき箇所は「清掃剤」のところです。
研磨剤として活用されているものは

  • リン酸水素カルシウム
  • リン酸水素ナトリウム
  • 炭酸カルシウム
  • 水酸化アルミニウム
  • 無水ケイ酸

参考サイト:JDMA日本歯磨工業会

このようなものがあります。
私が使っている歯磨き粉の清掃剤には「重質炭酸カルシウム」とありますので、炭酸カルシウムが研磨剤として活用されているようです。
これらの成分が配合されていることが確認できれば研磨剤入りとして見てよいかと思います。

 

無水ケイ酸は粘結剤としても活用

研磨剤に無水ケイ酸も含めましたが、この成分に関しては粘結剤として活用されることもあるようです。

歯磨き粉はペリオバスターのような液体ハミガキを除いてほとんどの場合歯ブラシのうえにのせてから口に入れますよね?
もちろん普通の液体では歯ブラシの上に乗せることができないのでなんらかの方法をつかって固める必要があります。

 

粘結剤は固める役割をしているものになります。
無水ケイ酸は粘性があるので歯磨き粉としての形状をたもつために使われていることもあるのです。

 

参考引用

無水ケイ酸は、歯磨き粉の研磨剤としてだけではなく、粘結剤(歯磨き粉の性状に関係)としても配合されています。
アパガードリナメルはおそらく、研磨剤としてではなく粘結剤としての用途でのみ、無水ケイ酸が配合されているのだと思われます。
一般市販の歯磨き粉に「無水ケイ酸」が書かれているのは、主に研磨剤としての用途で配合されています。
出典:歯磨き剤のアパガードリエナメルは、研磨剤無配合ですか?

 

ホワイトニングができる研磨剤なし歯磨き粉はあるのか?

クエッション

歯の汚れを落とすには研磨剤を活用して落とすことが有効とされています。
しかし、それではエナメル質を削ることになるので歯の健康を脅かすようになるのも事実です。

 

歯を白くするためには歯の健康を犠牲にしないといけないという相反する関係にありそうです。
私も含めて白い健康な歯を手にしたいと願うのは普通です。

 

これは叶わないのでしょうか?
さらに調べてみるとホワイトニング(ティースクリーニングの方)ができる歯磨き粉があることがわかりました。
オーラパールという歯磨き粉は研磨剤を配合せずホワイトニングもできるということで評判が良いみたいです。
つまり、研磨剤なしでホワイトニングは可能であると言えそうです。

 

しかし、成分をみると「無水ケイ酸」が含まれています。
無水ケイ酸は先にも紹介したように研磨剤としての側面もありますので果たして研磨剤なしといえるのかは疑問なところです。

 

無水ケイ酸は粘結剤として活用されると専門家も指摘しているのでなんともいえないところではあります。
オーラパールは歯のエナメル質にできた傷を修復して歯を白くするという仕組みなので、わざわざ傷をつける研磨剤を入れているとは考えにくいです。

 

研磨剤なしでホワイトニングができるというのも間違いないのかなと思います。
使ってみようか検討中です。

 

追記20150720

オーラパールを使い始めました。
研磨剤が入っていないからか、歯を磨いた後のザラザラ感はなくツルツルしています。
無水ケイ酸の研磨は弱いのではないでしょうか。

 

正直ここまで違うのかと驚いています。
安い歯磨き粉とは違うとはっきりわかりました。
詳細は上記のリンクからどうぞ。

 

研磨剤入の歯磨き粉は歯の表面を傷つけるかも

今回は歯磨き粉に含まれている研磨剤の話を取り上げました。
「研磨剤入りの歯磨き粉は良くない」と言われていますが、その理由は歯の表面を覆うエナメル質を傷つけるというところにあるようです。

 

エナメル質は内部の象牙質を保護するためにあります。
エナメル質が剥がれ落ちてしまうと象牙質がむき出しになり知覚過敏などの原因になることもあるでしょう。

 

歯を白くすることを意識して研磨し続けると逆に歯の健康を脅かすことになるのですね。
歯磨き粉の研磨剤入りが問題視されるのはエナメル質を傷つけるところにありました。

 

研磨剤なしの医薬部外品歯磨き粉はない【追記20150728】

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オーラパールの成分表を見ると「無水ケイ酸」は基材となっています。
粘結剤は「CMC・Na」となっていることが確認できました。
オーラパールにおいて無水ケイ酸は粘結剤として活用されていないということです。

 

それではなぜ無水ケイ酸が配合されているのか?

 

メーカーに問い合わせたところ最初の追記で紹介したように「医薬部外品の歯磨き粉に研磨剤を配合するのは必須」と回答をいただきました。
つまり、医薬部外品の歯磨き粉には必ず研磨剤が含まれています。

 

ただし、量に対する規定はないようで微量でも大丈夫のようです。
「基材」と「研磨剤」の表記はメーカー側で任意で決められるとのこと。

 

販売元である全薬販売の見解では研磨剤と言えるほどの量は配合されておらず、あくまで医薬部外品として販売するため配合しているという話でした。
無水ケイ酸は「研磨剤」ではなく「基材」と表記する意図はそこにあるようです。

 

成分名は多い方から書くというルールがあります。
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私が使っていた歯磨き粉は先頭に研磨剤が来ていますね。

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それに対してオーラパールの無水ケイ酸は後半部分にあります。
ここから見ても主要な成分として扱われていないことがわかるでしょう。

 

以上のことからオーラパールに研磨剤が含まれていないという認識は間違いです。
しかし、含有量は微量であるため効果を成さないと考えて問題ありません。

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