知覚過敏は治るか治らないのかは歯周病の進行次第

知覚過敏を防ぐ

炎症

知覚過敏は治るか?治らないのか?について書いていきます。

 

私自身はかつて知覚過敏でした。
しかし、現在は症状が治ったとは言えませんが、随分と楽になったなと感じています。

 

私の経験談からですが、知覚過敏は治るものと言っても良いでしょう。
もちろん治るは完治ではなく快方に向かうという意味です。
ただし、知覚過敏と歯周病は連動していることもあるので、治ったからといって油断すると再発するかもしれません。

 

そういえば当サイトに訪れる人に「知覚過敏」を「資格過敏(しかくかびん)」と間違えている人がいらっしゃいますね。
(誤変換?)
正しくは「ちかくかびん」ですよ。

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知覚過敏の症状には段階がある

最初に知覚過敏は治ると紹介ましたが、治るかどうかはどの段階にいるかによっても異なるでしょう。
まずは、その点から話していきたいと思います。

 

あなたは知覚過敏がどのように起こるかご存知でしょうか?
もしよく知っておられるのであれば、この部分は読み飛ばしてもらっても構いません。

 

「しかくかびん」と間違えている人もいらっしゃいますからね。
簡単ではありますが、知覚過敏がどのように起こっているかを説明したいと思います。

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出典:知覚過敏とは(象牙質知覚過敏)|歯ぐきに直接届く歯槽膿漏対策 デントヘルス|ライオン株式会社

知覚過敏が起こる仕組みを知るには歯の構造を知っておく必要があります。
上の画像は歯磨き粉の販売もしているライオンのサイトにある歯の図です。

 

歯は画像のように複数の組織によって構成されています。
エナメル質→象牙質→神経→象牙質の順になっていますね。

 

知覚過敏は「染みる」という感覚が引き起こしますから原因は神経にあります。
歯の内部にある神経は「歯髄」と呼ばれており、ここに刺激が伝わって痛みが発生しているのです。

 

知覚過敏を起こさないようにするためには刺激が歯髄に届かないようにすれば良いことになります。
もしあなたが知覚過敏で悩んでいるならば、段階の違いはありますが刺激が届きやすい環境にいるのです。

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刺激が届きやすい環境と段階

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出典:知覚過敏とは(象牙質知覚過敏)|歯ぐきに直接届く歯槽膿漏対策 デントヘルス|ライオン株式会社

ライオンで紹介されている画像を見ていただくと象牙質の内部に放射状に伸びる線がありますよね?
これは象牙細管と呼ばれる器官で、血管のようなものと考えてください。
象牙細管は画像にもあるように「刺激」を伝える働きもするのです。

 

ライオンの画像では左が健康な状態の歯と歯茎、右側が歯周病などが原因で歯茎が後退してしまった状態になります。
左側の健康な状態では象牙細管は歯茎の歯肉やエナメル質に覆われてむき出しにはなっていません。
反対側は歯茎が後退していますので、象牙細管がむき出しの状態ですね。

 

健康な歯の象牙質は歯茎の歯肉やエナメル質によって保護されているので、象牙質内部にある歯髄には刺激は届きません。
これが歯周病などによって侵食されていくと象牙細管がむき出しになり刺激が届きやすくなるのです。

知覚過敏が治るか治らないかはどの段階にいるかがポイントになると紹介しましたが、その理由がここにあります。
歯周病は歯茎の後退が早く進む病気ですから、後退が著しく進んでいると治らないこともあるのです。

 

 

知覚過敏が治るかどうかの段階は歯周病や虫歯の進行度によって決まります。
歯周病が重度になれば象牙質のむき出し部分が増えますから、多くの刺激が歯髄に到達して強い痛みを感じます。

 

知覚過敏の症状が重度になると歯医者での治療を必要とし、場合によっては歯髄を取り払って痛みを消す方法も考えなくてはいけません。
逆に軽度の歯周病の場合は歯茎の後退が起こっておらず、歯と歯茎に隙間ができる「歯周ポケット」ができているだけであれば再付着することで症状が良くなることもあるのです。

 

私は歯周病の治療を行う前と後を比べると知覚過敏の症状は和らいできました。

歯周病

私が歯周病治療を受ける前の歯周ポケットの状態です。
4~6mmは軽度~中度の歯周病になります。

 

この状態であればギリギリ知覚過敏の症状は和らぐと考えています。
レッドゾーンの7mm以上となると歯茎の後退の可能性も出てきますので治すのは難しいかもしれません。

 

歯周病になると歯周ポケットができて、象牙質に刺激が伝わりやすくなります。
それが埋まってきたので症状が緩和したのでしょう。

 

ちなみに私は今でも歯周ポケットは3mm程度あります。
前よりは楽になりましたが、依然として刺激が伝わりやすい状況にあるのは間違いありません。

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知覚過敏の裏に歯周病が隠れているかも!?

ここまで紹介してきたように知覚過敏は段階によって治るか治らないかが決まります。
場合によっては自宅で歯磨き粉などを使って対処すれば症状が緩和していくことはあるでしょう。

 

例えば知覚過敏の歯磨き粉として有名なのはシュミテクトですね。
シュミテクトという名前は知覚過敏の染みるから来ているので分かりやすい。

ただし、シュミテクトをはじめとした知覚過敏の症状を緩和してくれる歯磨き粉は刺激が神経に伝わりにくくするだけで改善にはなっていません。
上の記事でも紹介している通り応急処置をしているに過ぎないのです。
一時しのぎにしないためには根本的な解決をするには原因を潰していかなくてはいけません。

 

私が歯周病の治療を受けていた2010年にNHKのためしてガッテンで知覚過敏が紹介されたようです。
そこでは知覚過敏は「痛みが消えた方が危険!?」と紹介されていました。

 

理由はここまで紹介してきたように知覚過敏の原因は歯周病から来ている可能性があるからです。
感覚は長期化すると麻痺することがあります。

 

体臭や口臭は他人に指摘されてはじめて気づく人が多いです。
感覚がマヒして気づかなくなってしまっているのです。
知覚過敏も長期化するとマヒして「治った!」と誤認する危険性がありますので要注意!

 

あなたは知覚過敏を気にしているので口腔環境の手入れを念入りにやっていると思います。
しかし、痛みが消えたら「治った!」と思い疎かになってしまうかもしれません。
知覚過敏という歯周病の警鐘を見逃してしまう危険性もあるわけです。

 

知覚過敏で歯周病を誤認しないように!

今回は知覚過敏は治るのかというテーマで記事にしました。
治るか治らないかは歯周病の進行度によって変わると言えるでしょう。

 

軽度であれば自宅での対処もできますが、重度であれば歯医者で治療を受けるしか痛みを取る方法はないと思います。
知覚過敏の原因は象牙細管がむき出しになることですが、主な原因は歯茎の後退が著しくなる歯周病の可能性が高いです。

 

特に現代人は歯周病が多いと言われていますし、世界的にも疾患者が多くギネスブックにも掲載されました。
知覚過敏は歯周病の警鐘とも言えるのです。

 

私も歯医者へ行く一歩を踏み出すのに躊躇しました。
治療を終えて現在はメンテナンス期間で3ヶ月に1回の定期検診を受けています。

 

歯周病は今から20年後にあなたの歯の半分が使いものにならない状態になっていることもあります。
知覚過敏は自宅でも対処できますが、歯周病が隠れていることもありますので一度専門家に見てもらうアドバイスを受けるのが一番かなと思いますね。

 

知覚過敏については下記の記事も参考に。

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